全ての始まり15

 マダラ「何?一体どういうことだ?」

マダラは始めは彼の言葉を疑った。いや、確かにあれは冬木の大空洞で召喚したサーヴァントの筈。一体どういうことなのだろうか?

 銀河「まぁ混乱するのも仕方がないだろうさ。私も気づくのが遅かった。ゼーナもじきに気づくはずだ。…これは私のミスだ。」

 マダラ「ミス?どこでミスを犯したというのだ?魔力も十分、触媒も間違いないものを使用した。ではなぜ失敗した?」

 銀河「その触媒の一つが失敗だったという訳だ。魔力は問題ない。シスの遺跡から私が掘り出したシスの遺物も間違いのないものだ。あるのは、あの宇宙生命体【ゼーナの肉体】を使ったのが問題だったのだ。」

 

謎の空間が、彼の言葉に合わせて目まぐるしく変化していく。今現在は、まるで赤々とした太陽の色だ。

 マダラ「一体どういうことだ。この星にいない英霊を呼び出すために、ルールの抜け穴として地球外生命体である彼女の肉体の一部を使用したのだろう?」

 銀河「ああ、奴はそこに目を付けた。先ほどシスの古文書の解読が一つ終わったのだが、恐ろしいことが書いてあったよ。どうやら、彼らは肉体が滅んでも、魂を別の肉体に宿らせる秘術を持っていたようだ。恐ろしいことに、奴の魂は何億の年月を超えて、やっと自分にふさわしい肉体を見つけ、この地球に受肉したのだ。あれは英霊ではない。完全な生き返りだよあれは。」