全ての始まり18

 彼の目の前には、髑髏の面をし、全身黒ずくめの鎧を装着、して大剣を持つ死神がたっていた。髑髏の面をしたその者の名はハサン・サッバーハ。通称【山の翁】と呼ばれる人物である。英語で暗殺者を意味するアサシンの語源となった人物で、侵略者からイスラームを守るために暗殺者となった暗殺教団の初代ハサンであり、英雄、そして英霊である。

 翁「残念ながら、此度も首をとれなかったか。流石は那由多の者である。神を超越せしそなたの首をとるのは至難であるな。」

 銀河「いやいや、君の死告天使こと【アズライール】には毎度驚かされる。私以外なら即死じゃないかな?もしくは、首を斬られて死なない人とかはどうかは知らないけど。…で、あなたがここへ来るとは、やはり私を殺しに来たのかな?」

 

と、余裕の表情を浮かべる彼に対して、翁は厳格な口調になる。それは、彼に対する忠告である。

 翁「それもある。が、ただそれのみに非ず。今から我が述べるのは其方への警告である。」

 銀河「警告?それは何だい?」

 翁「其方が行うこれから全ての事象なり。神を超越し、それに拾畳、飽満せず更なる貪欲は其方を滅ぼしかねんということだ。」