欺瞞 10
?「あれで意地悪言わないでもらえるかしら次官さん?あくまでもあれはギミックの一問目、あなたは今からこの本当のカルデアと偽のカルデアを行ったり来たりしながら先に進んでいってもらわないといけないのだから。ひとまず、一問目は正解ね。まぁ簡単だったかしら?」
山本「いや、あれ解き方知らなかったら分からんよ。…で、気が早いが次の問題の予想ももうついてるんだこっちは。」
山本のみ正体を知る謎の声の主は、にんまりとしたのか、微笑の声がする。
?「そうかい。なら、この部屋をしばらく探索しながら考えるといい。…問題はこの部屋にあるからね。」
と、会話が終了すると同時に頭のノイズはさっぱりなくなり、辺りは静けさを取り戻す。
山本「…静かになったか。…さて、問題を探すとするか。さて、問題を探すとしよう。」
山本は、辺りをくまなく見渡しながら二問目を捜索する。さて、一体どこにあるのやらなどと言いながら探し回るものの、中々見つからない。
山本「…へんだ。問題が見つからない。さて、どうしたものか?」
などと言っていると、突然この部屋とつながっている自動扉の一つが開いた。そこに現れたのは、一人の女性と一人の老紳士であった。