欺瞞 17

そうして、三人は目の前の殺戮マシーンと対決することになる。その数2体。両方とも、この地球には存在しない兵器である。

 

一つはカッターマシーン。腕に該当する部分に円盤状のカッターがうなりをあげて回転しながら敵を切り刻む。

もう一つは魔導アーマーという平気だ。どうも、この世界線では機械と魔術は切り離されている技術らしいが、そうではない世界線というのも存在する。それが、機械文明と機械文明が並立して発達した世界によって作られた戦闘兵器である。

 

 山本【やはり、セフィロスと言いあの声と言い、持ち込んだのはあいつらだろう。まずはあのマシーンを起動停止に追い込むしかない。】

戦闘開始。激しくうなりを上げる兵器にまず立ち向かうのは山本だ。まず始めに、彼が所有する刀身が光る剣。そして、高出力エネルギーの調整によって切断したり、相手の武器と打ち合うことが出来る【要はチャンバラ出来る】剣である白閃に何かしらの細工を始める。

 

 モリアーティ「ん?あの武器、魔術要素と科学要素が混ざった武器だ。いや、それだけではない。あんな武器、この世に存在するというのかね?」

それもそのはず。この武器、更に神代の技術も混ざっているのだ。その性能はすさまじく、山本が軽く魔術によって武器に雷の力を与えてもびくともしないのだ。そして、カッターマシンに一瞬で近づいたと思えば、その右腕に会心の一撃を与え、その腕は機能停止に追い込まれた。