欺瞞 18

 巴「一瞬で相手の喉元へ!流れるような動き。これは只者ではありませんね。」

動かなくなったカッターマシンをみて称賛する巴御前。しかし、山本はカッターマシンがまだ完全に故障していないことに事を知っているため、一旦距離を開ける。

 山本「お褒めの言葉ありがたいのですが、どうやらまだ油断はできないようですよ…それに、なにか嫌な音がこちらに向かって近づいているみたいですし。」

どうやら、敵はこの二機のみではないらしい。敵の増援がこちらに向かっているようだ。

 

 モリアーティ「あー確かにキンキンうるさい音がこっち向かってるね。…いくらサーヴァントでもきついなこれは。」

こんどは、どこからかキラーマシンが二体現れ、こちらに向かって襲い掛かってきたうえ、更にどこからか自律式人形【オートマタ】も現れ、形勢はこちらが不利となってきた。

 山本「いくら何でもこいつはひどいな。シミュレーター用じゃなくてこれは完全に殺戮用にプログラミングされている特注品。ミスをすると命とりになりますね。」

 モリアーティ「そうだネ。…でも君、ミスをすると命とりになるって言ったね。」

 山本「あ、はい。言いましたけど?それがどうかしましたか?」

山本に対して何故か笑みを見せる教授。そして、彼に対していったのはこんな言葉だ。

 モリアーティ「ということは、ミスさえしなければ敵を倒せるという解釈が出来る。違いはないかね?」