欺瞞 19

成程その通りである。が、そう簡単にはいかないところである。だが、山本はその言葉通りだということで話に乗ることにした。

 山本「ははは、成程。その通りですね。…て、相当厳しいですよねそれ。」

 モリアーティ「もちろん厳しいと思うよ私も。が、しかしだ。君の動きを見れば確実にやってくれるだろうと何故か確信してね。では、まずどうしたらいいのか聞いていいかね?」

山本は、先にカッターマシーンの動きを止めることを提言する。一番この中で厄介なのは、あのどでかい兵器だ。しかも、素早いと来る。なら、先にあれを止めるしか方法はない。山本は再び魔術により武器を帯電させ、カッターマシーンに突撃する。…が、敵もしっかりこちらの動きを読んでいる。魔導アーマーがカッターマシーン目掛けすっ飛んでくる。

 

これを止めるため、割って入るは巴御前。先ほどの薙刀の話から、ランサーかと思わせといて、実はアーチャー、要は弓兵の英霊として召喚されているため、弓も得意である。魔導アーマーに強弓を放ち、その衝撃でよろける魔導アーマー。その上をはるか高く乗り越え、そのまま宙を舞った彼は真下にいるカッターマシンに光る剣を振りかざす。その殺戮マシーンは、雷の力を帯びた剣の力で真っ二つに切り裂かれ、爆発炎上し完全に機能を停止した。