欺瞞 21

今回は雷魔法の合体技。サンダガという技とギガデインという技を混ぜて強力な雷を招来する。かなり威力が高かったせいか、これだけでかなりの数のオートマタが故障することになった。

 

 巴御前【これは、魔術にも精通しておられるとは。あの御仁、想像以上の強者なのでしょうか?】

彼が何故多くの魔術や魔法【この世界でいう魔法とは異なる】を使いこなせるのかは彼の過去に由来するもので、断じて先天性のものではない。が、彼本人は多くを語ろうとしない。一時は、自分の能力を恨んだこともあるほどだからだ。が、今はこの力を使い、多くの人の役に立ちたいという彼の原点から場合によっては大規模な術を容赦なく使う。今回も、誰かを救うという目的の元で上位の雷の魔術を行使した。

 

 山本「っと、着地成功。おかげさんでちょっと足場が増えたみたいだ。が、それでもまだまだ敵がいるみたいだ。」

まだ機械型エネミーの数は多いものの、無限に湧いてくるという訳ではなく、これ以上敵の増援は増えないようだ。それを見抜いたモリアーティーは、生前では持ちえなかった武器で敵の大群相手に攻撃を開始する。

 モリアーティ「さて、私も本格的に戦闘に参加しよう。では、ライヘンバッハの出番だね。」