欺瞞35

 セフィロス「なるほど。他の次元から魔力を送ることなぞお前なら可能か。…が、本当にそいつを野放しにして問題はないのか?」

 銀河「構わんさ。私の目的は、人が多くのエネルギーを放出させることにある。奴が行動を起こしたらそれはそれで構わないさ。マダラに私の真の計画がばれてしまった場合、恐らく止めに入る。なら、あくまで不完全なサーヴァント召喚と偽ることでまだ対策しようがあるとマダラに思い込ませる必要がある。それではだめだ、奴には将来的には混沌をもたらすものとして働いてもらう必要がある。」

 

流石のセフィロスも彼の言葉にはあきれ果てる。この男にとって、今の世界は、己が作り上げる新しい世界の踏み台に過ぎないという事を示しているのだ。

 セフィロス【この男と組んだのは失敗だったと思うのだが…彼女が何を考えているのか?】

セフィロスは、【リユニオン】と呼ばれる力を使わずにこの体を復活させるため、かの謎の女科学者と共に銀河に手を貸すことになった。が、それは間違いではないかと思い始めた。なぜなら、結局のところ、銀河の望みはこの世界の再構築なのだ。もし、自身が力を取り戻せたとしても、最終的には自分の存在も消されかねない。

 

が、自分でもこの怪物には勝てなかったのだ。…このままでは、奴のいいなりになったままこの世界は破滅を迎える。その前に、その前にだ。上手い手を使って【彼ら】にこの事件の真相を伝える必要がある。