クラウド・ストライフ 3

 クラウド「くっ、これが話に聞いたシャドウサーヴァントか。」

シャドウサーヴァント。それは、英霊の霊基を模した偽物、あるいは、英霊の座に戻れず、怨念化したものという存在。どうやら、何者かがわざと中途半端な状態で英霊を召喚したため、影のようなものをまとった形となっているようだ。

 

 

 クラウド「一歩間違えたらマスターが危険だな。ならば。」

クラウドは、わざと敵に注意を向けるように外へとおびき出した。それに伴い、黒い影をまとった者も クラウドと共に店の外へと飛び出した。

 クラウド「よし、この駐車場の広さなら…行けるな!」

クラウドの狙い通りである。後は、依頼通りこのシャドウサーヴァントを撃破するだけである。

 

 先に攻撃を始めたのは、シャドウサーヴァントと呼ばれるものだ。謎の黒い光弾を彼目掛けて無数に飛ばす。それを、クラウドはひたすら避けながら、時には愛用の大剣【合体剣】で防御しながら相手の隙を見つけ出そうとする。が、中々見つかりそうにない。

 クラウド「まずいな、相手は完全に見境なしか。」

相手は意思をほとんど持たないものの、流石はサーヴァントといった所か。黒い光弾が命中したコンクリートの地面は穴が開くほど強力なものである。迂闊には近づけない。ならば、こちらも遠距離攻撃で対処するという結論に至る。