クラウド・ストライフ 5

 クラウド「ん?君は?」

 ビリー「少なくとも、あなたの味方ということで。まずは、見えない敵をあぶりだすところから何とかしましょう。…それで、ちょっと聞きたいことがあるんだけど。」

 クラウド「ここでは無理だろうな。どこかに一旦隠れよう。…どうやら、霧が出てきたからそれを利用しよう。」

 

一旦二人は、霧に乗じて物陰に隠れることとした。そのおかげか、銃の音も鳴りやみ、辺りは静寂に包まれた。

ここで、クラウドたちに襲い掛かってきたシャドウサーヴァントと謎の敵について説明しよう。

 

シャドウサーヴァントの正体は、安珍清姫伝説に登場する【清姫】を基とした者である。美男の僧侶、安珍に恋をしてしまった少女、それが清姫である。安珍は、自身が僧であるという理由で彼女の恋心に答えることが出来ないため、上手いこと嘘をついて断ったのだが、それが原因でくるってしまった清姫は龍となって化け、安珍を焼き殺すという伝説上の人物である。が、あくまで本人というよりは、その力を持った側と言ったらいいだろうか?

 

さて、残りの二人の内、一人はこの冬木に残っていた敵側のサーヴァント、ワイ・アット・アープ。そして、もう一人は、サーヴァントとは全く違う新しい刺客であった。