クラウド・ストライフ 6

 ワイアット「ん~?霧に紛れてどっか消えやがったな?」

 ?「どうもそうらしい。…さて、ちょいと視界は悪いが、こいつの出番かね?」

 ワイアット「いや、そいつはまだ早くないかケニー?いくら立体起動装置とかいう装置でもこいつは厳しかないか?」

 

ケニーと呼ばれた男は、腰に付けたその装置を右手で軽くぽんと叩く。ワイアットの言う通りこの状況では流石に無理だろうとその男も同じ考えではある。

 

が、それだと相手は霧の中に隠れたままだろう。なら、これなら一応行けなくはないが、どうするか?

 

一方そのころ、物陰に隠れているクラウドとお店のオーナーは、完全に身動きが取れない状況になっていた。増々濃くなっていくこの霧のせいで、どうしようもこうしようもできない状況である。敵が見えないせいで、迂闊に動けないのだ。

 クラウド「まずいな…遠距離魔法を使おうとしてもこれでは身動き取れそうにないか。」

と、次のことを考えているクラウドに対し、先ほどの戦闘を見て一体何が起こったのか混乱しているのは店のオーナーである。それもそうだろう。この作品に登場する中では本当に完全な一般人である。いままで超人が跳梁跋扈していて我々も感覚が狂ってきたが、これが普通のリアクションだろう。