クラウド・ストライフ 7
オーナー「ななななな何が起こっているんだ?おれは幻覚でも見てるのか?」
クラウド「仕方がない。おびえるのも無理もないだろうさ。…さて、予想通り、敵がどこかで待ち伏せしているという話だったが、今がまさにそうだろう。無理に戦わず、ここは敵から逃げるという方法も考えないとな。無論、オーナーと一緒に。」
クラウドは、出来るだけ戦闘を避けていく方向にもっていきたいというのが本音だ。上手いこと敵を巻いて出来るだけ市街地に移動したほうが敵もやりにくいからだ。流石に人が集まる所でそんなことはしないだろうという彼の考えである。一応クラウドのバイク【フェンリル】はかなり大型なので人を後ろに乗っけて移動してもさして問題ない。
が、恐らくそれは無理ではないかという結論に達する。何故だろう。数多くの戦い、または闘いを経験した彼は、この後敵が予測不能の動きをしてくるのではないかという予感がしていたのだ。
クラウド「いや、何だか嫌な予感がする。…ん?気のせいか?何かワイヤーのような音がする気が?」
先ほどと比べて、やや霧が晴れてきた。が、それと同時に何かがこちらに近づいてくる音もし始めた。それは、なにかワイヤーを巻き取る音と、何かが噴出するような音と共にである。