クラウド・ストライフ12

 セフィロス「さて、やはりお前も此度の戦争に招き寄せられるという訳だな。それも当然か。お前だけではない、この闇に向けて、多くの者たちがこの場に集まろうとしている。まぁ、遠回りのように探すことになるだろうがな。」

 

セフィロスは、他のモニターにも目をやる。突如現れた謎の城【悪魔城】について報道するマスコミ、別世界と別世界が重なる謎の減少。それに戸惑う者たち。そして、それに対して対策を練る者もいるようだ。

 

 セフィロス「まぁいい。今はかの冬木市に集中するとしよう。…私もそろそろ、【あれ】を利用して冬木を探る頃合いだ。」

セフィロスは、冬木にある細工をしているのだ。ゼーナという女科学者とマダラには事前に知らせているようだが、果たして何をしようとしているのか。その前に、クラウドに話は戻る。

 

 クラウド「…どうやら、今がチャンスらしい。敵も霧が薄くなるのを待っているのかこっちに来ないようだし。ここしかないだろう。」

彼は、急いで喫茶店に停めてある大型バイク【フェンリル】に乗り込み、高速で山を降り始めた。その音に気づいたケニーら二人は、一応こういった事態を想定したものの、まだ相当霧が深い状況なのにクラウドが山を降り始めたことに慌てて対応を始める。