クラウド・ストライフ 23

だが、身を隠せても事態は一切好転しない。それどころか、悪化しているといって過言ではない。彼らは一切攻撃手段を取れず、隠れることしかできないというのが実情だ。

そして、皆々相手にばれないように隠れて移動する。そんな中、激しい炎の魔法がが木に弾かれて火の粉が舞ったり、氷の塊が落っこちてきたりという現象が、雨のように降ってくるというすさまじい光景が広がっていた。さらにこれプラスで銃弾も飛び交っている。

 

幸い、未だ早朝だからか車もそこまで通行しておらず、一般人にはそこまで被害が及んでない…といいたいところだったが、実はもう結構被害が拡大していた。先ほどのカフェの店主もそうだが、この魔法に巻き込まれて実はもう数台自家用車が巻き沿いにあっているようなのだ。

 

それに初めて気づいたのはクラウドだった。先程自分を襲っていた魔法が、違う方向に向かっているのに気付いたからである。相手の魔法がこの森中を探すかのように山道中に広がり始めているのだ。そのせいで、辺り一面家事やら氷が降ってくる影響で災害級の現象が起こっていた。

 クラウド「なんだ?急に敵の動きが変わった?っと、これはこれで危険だな。」

クラウドは、これで逆に相手の位置を特定することが分かりやすくなった。明らかに、一か所から同心円状に魔法をばらまいているのが分かったからだ。と、同時に今度は地獄のような光景が広っていた。