クラウド・ストライフ 27

 クラウド「まて!くっ、逃げられたか。」

 ビリー「どうやらそうらしいね。まったく、これだけやりたい放題やってなんかいきなりとんずらするとかふざけてるねほんと。っと、しかしまぁあまりにもひどい光景だねこれ。」

 

彼の言う通り、辺り一面はまだ赤い炎が燃え盛っている。まず、普通はこの状況で生き残っている人間がいるというのは難しいだろう。が、これはあくまで普通の人間なら。この状況下でも、彼らのほかにこの場に6人いるというのだから。

 

まず、ケニーとワイアットの両名は、敵味方関係ない攻撃ぶりに正直困惑を隠せないでいた。この二人も十分すぎるほど被害をうけているようで、途中まではしっかりと援護射撃をしていたのだが、延焼した木が二人に倒れ掛かってきたせいで前が塞がれてしまったのである。彼らがいた場所以外も山火事がひどいせいでもう銃撃できる場所がなくなってしまったのだ。

 

しかも、まさかの敵前逃亡である。完全に形勢不利な状況となった二人は、一旦退却することにした。

 ケニー「くっそ!あいつの頭ン中どうなってやがる!おかげさんでこちとらもうどうしようもねぇぞ。これじゃ立体起動装置も使えんしな。」

 ワイアット「まぁ、サーヴァントの俺でさえこのざまだ。生身のお前さんはさぞ地獄だろうよ。」