世に仇し者 セフィロス 2

 セフィロス「そうらしいな。が、少し今はおとなしくそこでじっとしてもらおう。」

彼は、指をならす。すると、クラウドとほかの5人を区切るように巨大な炎の壁が現れたのだ。

 

 忠勝「な、これは!クラウド殿!」

忠勝は炎の壁に向かって叫ぶものの、向こうからの返事はない。では、そちらに向かおうとしてその壁を越えようと思ったが、それもどうやら不可能であるようだ。

 忠勝「ぬぇえい!…む?これはただの炎ではないのではござるか?」

 アルカード「あなたの言う通りだ。これは何かしらの術の類だ。迂闊に飛び込んでは何が起こるのかわからないからここは近づかないのがよいのでは?」

 忠勝「うむ、作用にござるな。犬死こそ、唾棄すべきものなり。それに、余計な傷をつけるわけにもいくまい。」

 

と忠勝はおとなしく引くことにした。無謀なことをして余計に被害が広がらないようにするというのも、良き武将、良き大将の心得であるということを忠勝自身はよく知っていた。そのため、ここは身を引くことにした。

 忠勝「しかし、あの男、クラウド殿とは知り合いなのでござろうか?」

 ビリー「いやーわからないなぁ。皆さんと一緒で僕もついさっき出会ったばかりだからなー。でも、あの雰囲気、たぶん相当な因縁があるんじゃない?でも大丈夫かなぁクラウド。今まで感じたことがない魔力を感じたけど…。」