世に仇し者 セフィロス 6
そう問われたクラウドは、どういった返答をするか、もうすでにはっきりと決めた。彼の返答は、単純明快である。
クラウド「お前なら分かるだろう?俺の返答がどうなるのかってのは!」
そのまま彼は背負っている大剣を、セフィロス目掛けて振り下ろした。すなわち、答えはNOである。が、セフィロスはクラウドの攻撃をさらりと躱したと思えば、まるでクラウドが初めからそう答えるであろうと言わんばかりのリアクションを取る。
セフィロス「ふっ、お前のことならそうするだろうと思っていたさ。」
クラウド「はぁ。なんでそれならそんな質問をした。」
クラウドは、呆れた物言いをするが、セフィロスはそのようなことはお構いなしと言わんばかりの態度をとる。
セフィロス「わからないか?お前がそういう答えを返答するということを確認したかったからだ。…お前が間違いなくお前でいるかどうかな。」
これまたクラウドは頭を抱える。ならわざわざこんなことをしなくともいいじゃないかと思ったが、次のセフィロスの言葉は、事態の深刻さを表すものであった。
セフィロス「いいか、クラウド。そうでなくては、【俺があの男に代わってこの世界を変える】ことになる。…俺を止められるか?」