片翼の天使 3

 巴御前「何!今どこから投擲を?」

 モリアーティー「私もまったく気が付かなかった!一体何者か姿を現したらどうかネ?」

 

二人の声に反応してか、相手はその言葉を聞いて姿を現した。

 ?「おや?流石かの【時空の覇者】【異界の猛者】の異名をとる山本次官。その剣捌きは大したものね。…あれから相当強くなったということかしら?」

 

何処から現れたのかはわからないが、現れた人物は間違いなくビリー・ザ・キッド、のように見えるが、それは何かが違った。

 ビリー?「久しぶり、と言っておこうかしら?といっても、この姿じゃ何者か分からいか。」

と彼は言ったが、山本は既に分かってしまったらしく、寧ろ、彼は怒りで語気が強くなっていた。

 山本「いや、あんたは分からないと思っているかもしれないが、人間である自分にはあなたの正体がわかってしまう。そういうものなんだ、【星の災厄】さん?」

星の災厄。彼はそう彼に対してそう言った。その言葉に対し、彼は突如不気味な声で大笑いを始める。そして、その姿は最早人間の姿をせず、この星にいるとは思えない不気味な怪物へと姿を変えているのであった。

 

 ?「ハハハハハハハハハハハハハハ。私にはやはり理解できない部分だね。かつて、私があの星を食い散らかそうとした時もそうだった。いやはや人間の研究を進めてもやはり君たちは奥深い生き物だよ。食べるのは勿体ないね。」