再臨・片翼の天使 ノウムカルデア 9

 シグルド「【この女王陛下、マスターに対する評価がさりげなく高すぎはしないだろうか?妖精国で本当に敵対していたとは思えぬ】。なら、二人とも間違いなく我らがマスターであるということで間違いはないということか。奇妙奇天烈であるな。」

 

という北欧の大英雄。とはいえ、マスターは二人に増えてしまっているが、一応の所、二人とも元気そうで一安心だという表情をしているのは始皇帝、異聞帯中国にて仙人となり、不老長寿を叶えた永世秦帝国皇帝は気さくな態度で二人に話しかける。

 始皇帝「まぁまぁ、兎も角マスターが元気そうでそれはそれでよいではないか。朕も胸を撫でおろしているところでさー、ちょっとホッとしているところなのだ。…っと、ダヴィンチがどうやら我々を呼んでいるらしいので一旦席を外すとしようか。」

 

と三人はこの部屋から出ることにした。

 藤丸「あ、三人ともありがとう。心配で僕たちのことを見にくれて。」

 立香「でも大丈夫、私たちはこれぐらいのことで動揺しない、それが、カルデアのマスターでしょ。何とかなる。それが、藤丸立香という人間だから。」

 

二人のマスターは、いつものような笑顔でそう答える。そう、これでこそ我らのマスターだ。その顔をみて、サーヴァント三人はマスターたちに笑顔を向けるのであった。