再臨・片翼の天使 ノウムカルデア 47

ダヴィンチ【いや、それならまだ何とかなるかもしれない。絶望するのはまだ早い。】

気を取り戻したダヴィンチ。そうだ、確かにシオンの言う通り、彼はまだサーヴァントを戦闘不能にはしているものの、完全に消滅させてはいない。すなわち、ギリギリのところでとどめを刺していない。

 ダヴィンチ「本当だ!サーヴァント達はみんなとどめを刺されていない。はじめ、彼と交戦したモードレットたちも皆そうだ。」

 ジェノバ「おや、気づかれましたかダヴィンチ殿?ええ、確かに彼はサーヴァント達にとどめを刺していません。まぁ、それでも当分動けないでしょうが。」

 

カルデア職員並び、その場にいたサーヴァントは二人の会話を聞いて全員耳を疑う。

葛飾応為「何!?ここまで派手にやっといて実は手心加えてましただぁ?どういう了見でいそりゃ?」

斎藤一「いや、ほんとにどういうことなんですかね?あのお兄さん、そんな余裕をかましてたってわけですか!?」

と話をモニターで聞いていた日本出身のサーヴァントも驚いていた。いや、驚くしかないだろう。実の所、セフィロスは相当な死線であった。相手はギリシャ・ローマの英雄たち。ジェノバは相手は人間だからすぐに終わると思っていたようだが、流石にそうはいかなかったらしい。