サーヴァントと助っ人 8

そして、次から次へとやってくる小さい魔術師は、次第に数が減っていき、数えるほどまでに減ってきてしまった。そして、遂に諦めてしまったのか、残っていたシュトルヒリッターは全て彼の前からいなくなってしまった。あたりは次第に静かになり、何も起こらなかったかのようになってしまった。

 ドゥークー「どうやら、諦めて帰ってしまったようだな。さて、私はこのまま先に進んで行くと…。」

しかし、その静寂は恐らく数十秒ほどだったようだ。今度は、何かしら大きく黒い影が彼のもとに迫ってくるではないか。ドゥークーは、始めそれを見たとき、始めは理解することはできなかった。何故なら、それは人にしてはあまりにも大きすぎ、威風堂々としていたからではなかろうか。そして、これほどのオーラを持っているのは、かつて自分が暮らしていた【銀河共和国】にも果たしていただろうか。ただ確実に言えることは、それが確実にこちらに近づいているということだ。

 ?「----------------------!!!!!!!!!」

何を言っているのか、彼にはまったく分からない。ただ、その黒い影は猛獣のような雄たけびを上げる。いや、声を上げたのは影ではなく、その影の主だ。

 ドゥークー「成程、あの鳥がいなくなったのはこのためというわけか。…しかし、これは何ということであろうか。マスターから一応話を聞いてはいたが、これは相当なものだ。」

そのまま彼は収納していたライトセイバーを取ろうとして、腰に手をやろうとする。だが、その前に少女の声が彼を呼び止めるではないか。

 少女「待ちなさい。別に【バーサーカー】はまだあなたを襲うつもりはないわ。その武器を納めなさい。」

その声は、どうやらバーサーカーという巨人の後ろからするようだ。ドゥークーは、巨人に向けていた視線を下げると、そこには、アインツベルン城の城主である【イリヤスフィール・フォン・アインツベルン】が現れた。