2017-01-01から1年間の記事一覧

妖怪退治 序 9

元就「なるほど…。それは、カルデアで調べてもらったのかい?」 山本「ええ、こちらに来る前に自分の魔力量を見てもらったのですが、半分以上ごっそり持っていかれたようです。…しかも、ある程度回復してそのくらいということらしいです。あの時から魔力を使…

妖怪退治 序 8

ロマン「はい、善処しますマスター。【フォースの加護があらんことを…。】」 そして、時は21世紀初頭の冬木市へと話は戻る。できるだけ人目のつかない路地裏へ転移するように出来たおかげか、特に問題もなく三人は到着出来たようだ。 山本「よし、何事もなく…

妖怪退治 序 7

ダ・ヴィンチ「う~んそういうことになるんだよねぇ。これも、時空のゆがみが関係しているということかな?でも、これをチャンスととらえればいいのかも知れない。この事件を解決すれば、彼らにロマンの正体を悟られずに終われるからね。…いや、それは無理か…

妖怪退治 序 6

山本「そうですね。…向こうもやっと落ち着いてきたところですし、我々の準備も整いました。それと、先ほどカルデアからの情報で、冬木のとある場所で大きな反応があったという話を聞いたのですが、それが特異点の発生と何か関係があるのでしょうか?」 ホー…

妖怪退治 序 5

そうして、二人は彼らの後をつけるために、喫茶店から出る準備を始めたようだ。そんな二人に対し、マスターは別れの一言でも添えてあげようとした。その前に、二人をレジまで案内し、会計を先に済まさせる。 郭嘉「いや、今日はお世話になりました。」 ジョ…

妖怪退治 序 4

式「そうかい。じゃ、準備ができ次第、俺たちも出ようぜ。」 潮「よしっ、そうすっか。とら、お前も問題ないな。」 とら「おう!問題ないぜ。ま、そんなに強そうな連中でもなさそうだしよ、さっさと終わらせて、はんばっかでも食うか。」 ここで補足、彼のい…

妖怪退治 序 3

郭嘉「どうやら、かなりお困りと見えるね。」 キッド「そりゃそうだぜ。なんかあのでっかい黒い穴に巻き込まれた原因が此処にあるかもしれないって話だったから差がしてんだけど、な~んの手がかりもありゃしねぇ。」 郭嘉「それは私も困った。仕方がないの…

妖怪退治 序 2

その郭嘉が言及したハヤテという少年と同じく山本と事件に巻き込まれた二体のネコ型ロボットは、冬木市北部にある防波堤に来ていた。 王ドラ「はぁ、ここでも手がかりありませんね。広がるのはきれいな日本海。」 ハヤテ「そうですね。あぁ、このまま僕は元…

妖怪退治 序 1

式「雨?なんで雨じゃないといけないんだ?」 目玉の親父「ちゃんと理由があるんじゃ。あ奴らは、水が多い時を好むんじゃ。ほれ、夏場の田んぼは水が多く張っておるじゃろ。田んぼに出来るだけ近い状態であれば、出てきやすいんじゃ。」 犬夜叉「ん、なるほ…

再びカルデアにて 13

山本「にはちょっと違うんだけどね。…この能力をきっちり使いこなせるようになるまで色々あったからさ。」 何故か急にしんみりしてしまった。どうやら、過去に何かしらあったとしか思えないような表情をしたからだ。あえて、皆々はそれ以上聞かないようにし…

再びカルデアにて 12

山本「そうだよねえ。疑問に残るよねぇ。それは、25世紀では一応問題のない話だ、ということで済ませてもらえればいいかな。一応、サーヴァントに関することは、教科書に出てくるからね。 マシュ「教科書ですか!!未来では知られている存在なのですね。っと…

再びカルデアにて 11

アタランテ「まず一言言わせてもらおう。…二度とこんなハードなことはごめんだ!」 テスラ「全くです!!…しかし、このことをこの時代の人達に何と説明したらよいのか困りますな。いきなりこんな姿になった私が果たして同一人物と認識してくれるのかどうか……

再びカルデアにて 10

山本「そう、この時代ではまだ時空間を自由に使いこなすことができる人間が少ないどころか、ほとんどいないでしょう。恐らく、世間に完全に秘匿されているここカルデア以外は存在していません。そこで、カルデアの力と25世紀の時空省の力を借りて、不可能を…

再びカルデアにて 9

山本「お褒めの言葉、有難うございます。かなりの魔力を使用するので、もし術式に不備があったらと思ったのですが、杞憂でよかったです。」 ダヴィンチ「いやいや、これだけ立派なもの見せられたら私は何も言えないよ。それで、この魔方陣を使って何をするつ…

再びカルデアにて 8

ダ・ヴィンチ「成程、君が来た時代ではそんなことが起こっているのかい。う~んそいつは大変だ。しかもだ、この事件、21世紀初頭の冬木と何か関係あるかもしれないということなんだね?」 山本「ええ、そうです。あのテロ事件を起こしたサーヴァントと冬木で…

再びカルデアにて 7

山本「それは正直考えにくい。恐らく、21世紀以前の時代の魔術師が召喚し、我々の時代に手引きするものがいる筈。…ようは、敵は二人以上だ!」 アタランテ「成程、魔術師と未来人が絡んでいるということでいいのか?」 山本「そういうことになるでしょう。……

再びカルデアにて 6

アタランテ「おや?汝は客人の…。どうしたのだ…と、何だこれは!」 テスラ「なんということか!!どうやら、これに映し出されているのは何かしらのテロ事件と見受けましたが、これは一体?」 山本は、ことの状況を二人に説明し、このホログラムに映し出され…

再びカルデアにて 5

彼にしては珍しく慌てた口調で話すので、これはただ事ではないかということがすぐさま理解できた。山本は、司馬昭の指示に従って無線を調整し、未来から通信が届くかどうかを確認した後、すぐにホログラムを展開する。 山本「…何なんだこれは!世界至る所の…

司馬懿 仲達

登場作品 真・三國無双シリーズ および、史実【三国志】より 司馬懿は、三国志に登場する人物。大国【魏】の大将軍であり、後継王朝【西晋】の太祖。軍師であり、最終的には軍のトップである大将軍にまで上り詰めた男。蜀の軍師【諸葛亮孔明】と互角の勝負を…

アーデン・イズニア

登場作品 ファイナル・ファンタジーシリーズ 謎の中年男性。山本たちと何かしらの面識があるらしい。して、その正体は…?

再びカルデアにて 4

そんな彼を藤丸は、そういえば生身の人間で超人的な活躍をした一人の人物を思い出していた。…なら、確かに彼のような人間がいてもさして不思議ではない。ここではそう思うようにした。それに、【彼女】も確かに相当な剣豪であったことは違いない。つまりは、…

再びカルデアにて 3

二人は思わず言葉に窮してしまった。あまりに答えが意外過ぎたので、二人とも呆気に取られてしまったのだ。 ロマン「えっと、それはつまり、新宿のアーチャーは何にも関与していないという解釈でいいのかな?でも、彼ならわざとアリバイを作って裏で何か工作…

再びカルデアにて 2

だがしかし、その紳士に向けられる視線は、完全に疑いのまなざしだ。完全に信頼されていない証である。 新宿のアーチャー【ああ、駄目だこれ、完全に疑わてるね。いやさすがに今回は無関係なんだけどな~。仕方ないからテキトーなところで…。】 そのまま面倒…

再びカルデアにて 1

ダ・ヴィンチちゃん「おやおや~?これまたどうしたもんかねぇ。さっきまで確かにみんないたはずなのに?こんなにカルデア在中のサーヴァントが減っているなんて。こんなことはさすがに前代未聞だ。」 ダヴィンチがカルデアのコンピューターを前に、何やら呟…

モールとその師 6

モール「問題ございませんマスター。…聖杯戦争のシステムを利用すれば問題なく実行に移せることかと。」 皇帝「そうか。通商連合の時といい、仕事が早い。それでは、早速事を進るとしよう。召喚したサーヴァント【駒】どもをさっそくやつらのもとへ送りこめ…

モールとその師 5

モール「只今戻りましたマスター。相変わらず不穏なことはありません。」 皇帝「そうか、なら問題ない。…おお、そうだ。すまぬが、一旦席を外させてもらえるかな博士?」 ゼーナ「ええ、お弟子さんとお話があるのでしょう?いいわ、私も今からやりたいことが…

モールとその師 4

さて、この事件を起こしたテロリストの二人は、自分たちのねぐらへ戻っていた。時は、21世紀初頭の日本の地方都市【冬木市】に存在する【大空洞】と呼ばれる巨大な洞窟である。 ゼーナ「あら、戻ってきたのね。どうだった?なかなか有能な面々じゃない彼ら?…

モールとその師 3

そう言い残して、二人は目の前から完全に消え去った。あたりを見渡しても、もう誰もいない。一体今のは夢か幻か。と、一瞬思った一行だったが、どうやら、現実であったらしい。というのも、この階のトイレから自分たちがいる所までシッカリと戦闘の跡が残っ…

モールとその師 2

銀時含め、残りの4人も眼前にいる二人を睨みつける。が、何故であろうか。体が前へも後ろへも動けない。睨みつけているのはこちらであるというのに、あたかも自分たちが蛇に睨まれた蛙といった状況なのだ。その五人のほかに、この階へ駆けつけるものがいた。…

モールとその師 1

突如、それは現れた。一体どこからそれは出てきたのか誰にもわからない。が、しかし、その暗黒を体現したその男は間違いなく現れたのだ。一歩一歩、この荒れ果てたこの階層にいる彼らのもとへ近づくとともに、急にあたり一帯の空気が重くなり、息苦しささえ…