2017-01-01から1ヶ月間の記事一覧

幕間 2-2 暗黒卿の集い

老人「…成程な。これで、余の計略はうまくいくはずよ。…ん?きおったか。」 老人の近くに現れたのは、仮面を付けた男。うちはマダラであった。その歩みは、非常にゆったりとしたものだ。 マダラ「何か見えるか?」 老人「良く見えるとも、我々の勝利への道筋…

幕間 2-1 暗黒卿の集い

暗い洞のなか。一人の老人が瞑想をしている。この宇宙に広がる大いなる力を感じつつ、ただただ祈るばかりだ。 老人「さて、そろそろか…。我弟子たちが戻ってくる頃合いよ。…さして、奇妙なものよ。あくまでも、シスは一人しか弟子を持たぬものゆえ、このよう…

辻谷との会話 1

山本「ああ、どうもそうらしい。しかし、どんなふうに倒れていたのかな自分。全くその時の記憶が無いからね。」 辻谷「うん。それがね、君が仕事部屋から出た場所からすぐ近くのところさ。仕事が一区切りついて、気が抜けてしまったのかな?」 そうか、そう…

幕間 1-3 宿にて

こうして、皆三三五五宿のロビーから離れ、自分たちが泊まる部屋に入っていく。山本自身も、そろそろ自分の部屋に入ってゆっくり寝ることにした。さて、明日はついに今日に至るまでの話をすることになる。だが、何故であろうか?何やら恐ろしいことが起きる…

緊急事態 3

辻谷「いや、これまた急な…あなたがそこまで慌てるような事態とはよほどのことと見えます。それに、Aクラスの時空変動が起ころうとしているのですか?」 司馬懿「そうだ!…もしや、まだあの話を聞いていないと見えるな?」 辻谷「あの話?」 司馬懿「そうだ…

緊急事態 2

部下A「司馬懿殿!連絡が取れました!早速おつなぎいたします。」 司馬懿「うむ、それならさっそくつないでもらおう。あの男の反応がどうなのか。驚いてひっくり返らなければよいがな。」 司馬懿は、鹿児島にいる辻谷の様子がどのようなものか知らない。寧…

幕間 宿にて 1-2

山本「その通り。あれは我々の仕業です。ちょっと、Dr.ロマンに手伝ってもらってね。簡単に言うと、君たち自身を触媒にして、英霊として何人か25世紀になんちゃってデミサーヴァントとして召喚させるという荒業をやったのさ。」 今なんかこの兄ちゃんしれ…

緊急事態 1

そのようなことが起こってたまるものか!一人の男がそう嘆いていた。 時は25世紀の中国上海。時空省中国支部の職員があまりの惨状に嘆いていた。その男の名を司馬懿という。 司馬懿「馬鹿な、行方不明だと!しかも、日本時空省長官が殺害されているという…

幕間 宿で 1-1

話がだいぶ長くなってきた。山本は、ガッツに長い話をしてきたが、流石に相手もきつくなってきたらしく、そろそろ中断することにした。 ガッツ「えらい壮大な話になってきたな。ついでに、話を聞きに来る奴増えてるし。どーなってんだ?」 気づいたら、宿に…

喫茶店 アーネンエルベ 16

式「ん?何が。」 とら「なんか、【直死のなんとか】というておったじゃないか。…話を聞いただけだと馬鹿げとるぞ能力は。」 式「ああ、【直死の魔眼】のことか。ま、これは後天的なものだ。オレが十代後半位ん時に事故に遭ってな。目覚めたらこんな能力が備…

喫茶店 アーネンエルベ 15

式「なーんか、皆結構いろんな目に合ってるんだな。タイムスリップしたり、やばそうな大妖怪と戦うためにいろんなことしたり。」 潮「いやいや、式さんもかなり危ない橋を渡ってる気がするような気がするんすケド。…というか、【殺したい奴を探している】っ…

夢 その4

何故だろうか。良くわからないが、やはりそこへ行くべきではないような気がしてならない。何故だ。何故そこへ行ってはいけないんだ?ただ、彼はそこへ行かないと…そこへ行かないと、みんな、みんな消えてしまうから。して、そこは地獄だった。赤い光はあたり…

喫茶店 アーネンエルベ 14

さて、そんな二人はこの場では大人しく腹ごしらえをするだけに今のところはしておこうということで、マイペースに食事を始めることとした。それに、向かいの席に座っているあの五人組【本当はもう一匹いるのだが、この二人は全く気がついていない】の話が面…

夢 その 3

さて、これから仕事案件が入ってくるはずだ。まずは、机の上に置いてあるコンピュータの電源を入れて、自分が出張しなくてはいけないような大きな事件が無いかチェックする。もし、…どうやら、今のところは入っていないので、今日は事務作業で一日終わるだろ…

喫茶店 アーネンエルベ 13

それは、山本たちが事件にあった時間の12時間前。二人は美女をナンパ…もとい、事件に巻き込まれている人を探して街を歩いていたところにその女性とあった。どうも、政府とかかわりのある、とある研究所で働いているという白衣を着た女性が二人の下に事件の…

喫茶店 アーネンエルベ 12

とら「こりゃ奇妙なことがあるもんだ。まさか、この辺で暴れている化物の正体を探ってたらこんな連中に出会うとは思ってなかったな。なぁ潮。」 潮「う~ん、まさかだよな。…ん?もしかしてもしかすることだけどよ、あんたらこの街に妖怪が暴れてることをし…

夢 その 2

?「…あら、また酷い夢を見たの?」 目を覚ましてすぐに、枕もとで誰かが耳元でささやいた。彼の妻である【香織】だ。その声は、誠一の心をやさしく包み込むような柔らかい声であった。 誠一「ああ、又だ。…どうしてもあの夢を見てしまうんだ。…もう完全にト…