2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ダークサイドの力 2

そのことに気づいたのは、国連の内部で別の場所で警備にあたっていた者だった。 警備員A「ん?なにやらあの地区の警備員の様子がおかしいな?」 この時代の人達は、ほぼ全員といっていい程、我々の所有しているスマートホンやタブレット端末をはるかにしの…

ダークサイドの力 1

さてさて、こちらの思惑通りにことは進み始めた。マダラは、とある青年をつれ、一つ目の作戦を、ここ時空省で始めることとした。 マダラ「さて、若き青年よ。あの老人は何を考えているかわかるか?」 レン「全て分かるわけではないが、やらんとしていること…

全時空省会議 その2 7

アタランテ「…こ、こんなに知り合いがいらっしゃるとは。御見それした。」 元就「まぁ、私も驚いているんだけどね。始めてこのメンバーに出会った時は気絶しそうになったよ。いや、興奮しすぎてなんだけど…ん?何?ぬぉっ!もうそんな時間帯?」 議会場で元…

全時空省会議 その2 6

このように、謎が深まるばかりの話ばかりだが、この物語において重要な話であるため、ここに記しておいた。話は、再び25世紀末へと戻る。非常時空宣言の話を受け、興奮する議会場。しかし、不思議なことに、元就の周辺に座っている者たちはそこまで興奮し…

全時空省会議 その2  5

フィニス議長「さて、ここで皆さまに提案があります!それは、【非常時空宣言】をこの場で採択しようということです。」 その言葉を受け、大会議室には喧噪が響きわたる。それもその筈、この宣言が出されるのは実に数十年ぶりのことなのだ。しかも、前回その…

全時空省会議 その2  4

彼の発言に、会場がどよめく。あの大戦以来の事件が起こるかもしれないという話は会場に衝撃をもたらした。 元就「やはり、そんなことになるんじゃあないかなとは思っていたけど、これは思った以上になるかもしれないね。」 元就公は、手元にある電子パネル…

全時空省会議 その2  3

そんなやり取りをしている間に、会議室内にアナウンスが響きわたる。放送内容は、あと10分ほどで会議が始まるので、会議に参加される方は急いで入室してくださいといった所だ。元就は、あたりを一瞥、いや、二・三瞥ぐらいしながら誰が参加しているのか探…

全時空省会議 その2 2

元就「しかし、もう時間か。急ごう。今日は忙しくなりそうだ。」 元就は急ぎ足で会議室へ向かい、あっという間に会議室に到着した。いつの間についたのか、全く記憶にない。議会場は、すでに7割近くの議席が埋まっている。元就は、世界最大級の会議室で、こ…

全時空省会議 その2 1

さて、ここで再び時間軸を未来の話に戻そう。これは、第3章が始まる僅か一日前のこと。一旦閉幕した筈の時空省会議であったが、日本支部の事件を受け、臨時会を開くことになった。しかも、今回は国際連合議長でもある【シーヴ・フィニス】が議長を務めると…

暗黒卿 7

やはり、この男が味方でよかったと改めて思い知らされたマダラであった。この場所以外では、極力考えごとを避けるべきだと考えさせられた。 マダラ「…参ったな。隙を見せたらアウトだな。」 老人「そう心得ても構わん。しかし、安心せい。味方である限りはそ…

暗黒卿  6

突然、ドアノブから音がしたと思うと、扉がそのまま開いたではないか!そう、扉が開かなかったのは、誰かが彼らと同じように扉を開けようとしていたからだった。 マダラ「…そうか。そんな単純なことだったとは、俺も老いたな。」 マダラのその言葉に、扉の向…

暗黒卿 5

マダラ「…どうやら、今の言葉を聞いて何か調べ始めたらしいので先に俺の仕事の報告からだ。…ひとまず、あの山本の部下の辻谷とかいう男がこちらの考えの通り、21世紀のアメリカに無事向かってくれた。それと、あなたの軍は問題なく25世紀で暴れまくって…

暗黒卿 4

ゼーナ「そうそう、互いの報告をしないといけないわね。どう?とりあえず召喚したあのアメリカンなサーヴァントはどんな感じだった?」 皇帝「悪くはない。印象としてはそんなところか。…だが、あれではこれからの戦いが非常に不安としか言えぬ。しかも、予…

暗黒卿 3

そのまま三人はその魔法陣の上に乗り、大空洞の最深部へと一気に移動する。そこには、不気味に光る謎の物体が堂々と立っている。その前には、この戦いの首謀者【ゼーナ】博士が作った小さい作戦会議室兼研究所が立っていた。 皇帝「ふむ、つまりはあれのこと…