再臨・片翼の天使 ノウムカルデア 79

オベロン「成程、うちはマダラ殿。あなたが何者かはよくわかりました。成程、あのセフィロスジェノバとかいう二人の異世界からきた連中両方を鎮めるためにやって来たエージェント…みたいな感じでいいのかな?」

 マダラ「そういうことだ。敵ではない。ああ、最後にこの精神世界についてもう少し詳しく話そう。そうだな、ここはいわば奴を倒すためのヒントとなっている世界だ。俺は、幻術を通して相手の精神世界を覗き見ることができる。」

 

ま、嘘なのだが。あくまで、これはマダラがいままで彼女の横にいたからこそできる芸当だ。ま、バレることはないので問題はないのだが。

 マダラ【さてさて、ここまでは俺の嘘を交えながらだが、ここからは大事な局面だ。奴が何を考えているか分かれば、後はこの二人が勝手に止めてくれるだろう。その後、俺はこのカルデアから去り、あの男が何とかしてくれるだろう、後は。】

 

と、若干不安げなマダラだが、後は問題ない。いや、待て待て。なんか出てきたあのスライムは俺の幻術にはいない筈だ。銀河の言う通り、あのジェノバ、俺の幻術に入り込むことができる可能性があるとか言ったか。どうも、奴も幻覚を見せることができるというではないか。厄介だ。どうやったかは知らないが、この先に進むのは相当危険というわけか。

 マダラ【まぁそれでも行ってみる価値はある。精神世界ではもう10分は立ったかもだが、リアルでは恐らく1秒切っている。この妖精二人のリアクション次第では、カルデアの連中も驚くことだろうさ。】