2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

世に仇し者 セフィロス 11

さて、先ほどのセフィロスの分身に幻を見せられていた一行は、気づいていたら山のふもとまで一気に下りていた。 クラウド「…そういえば、何故か山を下りていたな。喫茶店兼お土産屋さんの店主も無事に一緒に登山してる。…気絶したままだけど。」 忠勝「いや…

世に仇し者 セフィロス 10

元の世界軸。セフィロスは何やら意味深なことを口に出した。いったい何を指示しているのか、今の時点では何も言えない。ただ、今の彼は己の分身が大量に映し出されたモニターをじっと眺めるだけだ。それも、一つではない。あらゆる世界に作り出し、宣戦布告…

世に仇し者 セフィロス 9

クラウドは、特に何も起こらないことを確認したのち、その場から離れる。と、同時に、炎が一斉に静まり返った。と、いうよりは、あったはずの炎が消滅したといったところが正しい。 クラウド「やはり、幻覚を見せられていたか。」 張遼「幻覚…ということは今…

世に仇し者 セフィロス 8

彼女の言葉に、セフィロスは返答するつもりはないらしい。それどころか、機嫌を損ねたようで、そのまま後ろを振り返り、どこかへ行ってしまうようだ。 アルク「って、ええ!どっか行っちゃうわけ!ここまで用意周到にやっといてそれは。」 と、彼女が言い終…

世に仇し者 セフィロス 7

クラウド「何!?どういうことだセフィロス!」 セフィロス「ふっ、それはだな…」 セフィロスは、何かをクラウドに伝えようとしたが、何かがどこからともなくセフィロス目掛けて飛んできたのだ。それは、彼らを分断していた炎の壁を破り、クラウドを救出しよ…

世に仇し者 セフィロス 6

そう問われたクラウドは、どういった返答をするか、もうすでにはっきりと決めた。彼の返答は、単純明快である。 クラウド「お前なら分かるだろう?俺の返答がどうなるのかってのは!」 そのまま彼は背負っている大剣を、セフィロス目掛けて振り下ろした。す…

世に仇し者 セフィロス 5

クラウドは、不思議と心当たりがある。恐らく、前にその男を見た覚えがあるような気がしたからだ。 クラウド「…俺がこの世界に呼ばれたというのはやはりこのためか。」 セフィロス「思い出したか。そう、かつて異世界中を巻き込んだ戦いが起こった。その際、…

世に仇し者 セフィロス 4

その肝心のクラウドは、炎の壁に阻まれ、何度目かはもうわからないが、再びセフィロスと一対一で対峙することになる。 クラウド「はぁ。さて、お前とこう一対一になるの、何度目だったか。」 セフィロス「さぁな。【俺】も、数えてないからな。勿論、こうす…

世に仇し者 セフィロス 3

ビリーの言う通り、クラウドとセフィロスは幾度も戦ったことのある者同士なのだ。そして、そのセフィロスに勝てることができることができる数少ない存在。それが、時空省に呼び出されし300【スリーハウンドレッド】と呼ばれし異界の英雄が選んだのが【ク…

世に仇し者 セフィロス 2

セフィロス「そうらしいな。が、少し今はおとなしくそこでじっとしてもらおう。」 彼は、指をならす。すると、クラウドとほかの5人を区切るように巨大な炎の壁が現れたのだ。 忠勝「な、これは!クラウド殿!」 忠勝は炎の壁に向かって叫ぶものの、向こうか…