2016-01-01から1ヶ月間の記事一覧

異世界侵攻録 進展 9

白夜「誰だ貴様。」 マダラ「俺か?今回の作戦の指揮官、とでも言えばお前たちにも理解出来ようか?」 全身黒ずくめの男は、淡々と無感情に、しかしどこか冷たく言い放ったように聞こえた。サーレーのジョゼは一回しかこの男を見たことはなかったが、改めて…

異世界侵攻録 進展 8

伝令「はっ!呂布殿が敵大将二人を撃破したとのこと!どうやら、日番谷と狛村と名乗る者だということが判明しています。」 その言葉は、白夜を驚愕させた。まさか、敵の大将はそれほどまでに強いというのか。いくら奇襲を受けたといってもまさかあの二人が死…

異世界侵攻録 進展 7

彼女は敵の考えをなんとなくではあるが読んでいた。だが、兄の白夜は基本的に表情を顔に出さないどころか、冷静沈着な性格のためよほどのことが無い限り怒ることは無いはずだ。しかし、【正義感】からくる怒りならどうであろうか。軍師陳宮の見せどころはそ…

異世界侵攻録 進展 6

サーレー【たっ、助かったー!】 取り敢えず安堵するサーレー達。それを一瞬一瞥したのち、軍師陳宮は最後の仕上げに入った。 陳宮「さてと、どうやら足止めは出来たようですな。実に、実によろしい。…まぁできることなら相手を倒してしまっても構わなかった…

異世界侵攻録 進展 5

ジョゼ【サーレー。このままで問題ないのか?】 サーレー【大丈夫だぜジョゼのオッサン。元ギャングだぜ俺は。その点の度胸はあるから安心して大丈夫だ。あとは、息を合わせてあのクール気取ってやがるにーちゃんをキレさせてやんぜ。】 サーレ曰くクール気…

異世界侵攻録 進展 4

サーレー「おーい、俺の声が聞こえるか?聞こえるなら返事してくれ!」 白夜「ああ、聞こえるぞ!一体どうした?突如攻撃を止めたようだが、我々に攻撃を当てることが出来ぬと諦めたか?」 サーレー「さーどーかな!でも、確かにこのままだと埒があかねぇの…

異世界侵攻録 進展 3

話はスタンド使いと死神たちの抗争へと遡る。白夜は未だ卍解をせず、遂に始解すらも行わなくなった。完全に舐められているその現状に、サーレーは忸怩たる思いをしていた。どうやら戦っている間にこちらの単調な攻撃に飽きてしまったのか目が慣れてきたのか…

幕間 3-3

ガッツ「そうか。んじゃ、話すぜ。あの時、疑似蝕の時だ。俺は何者かよく分からねぇものに出会った。なんだかよく訳が分からんが、突然俺の目の前に謎の爺さんが現れてな。一回きりだったが、俺に魔術を使えるようにしてくれたっつうことがあったんだ。」 山…

幕間 3-2

アタランテ「おーい。お前たち何をしている?なんだか楽しそうだな。」 どうやら、自分たちの乗っている車より先頭を走る車に乗っているアタランテ達も、車の中から顔を出し、町の方角を見つめているようだ。更に、山本は後ろにも目をやると、先ほど無線でや…

幕間 3-1

話の続きが非常に気になるところだったが、もう間もなく目的の場所、デスシティーに到着する予定の時刻になったので、一同は車から降りる準備をする。町は非常に賑やかで、今まで見たことのないような景色が広がっているらしい。只、街の景色を例えるならば…

異世界侵攻録 進展 2

司馬懿「それでだ、その呂布という男が侵攻を開始したのは【ソウル・ソサイエティ】という場所だ。何故この場所を襲ったのかはまったく皆目見当もつかん。更なる情報はこれらかそろうはずだ。その情報が来る前によい知らせだ。山本次官がいる場所を特定する…

異世界侵攻録 進展 1

元就「どうしたんだい?何か連絡があったようだけど。」 司馬懿「ああ、これはこの場にいる面々にも関係することだが、今この場で話しても構わんか?」 一同は首を縦に振る。恐らく、重要な話であることは間違い無い。答えは一つ。今ここで覚悟を決めて聞く…

異世界侵攻録 逃亡と進行 12

銀時「そうか。苦労してんだなお前ら。あんまり俺もうまいこたぁ言えねぇがよ。良く頑張って来たもんだ。」 エド「まぁ、うん。そうだなぁ。確かに、なんか俺たちもいろいろあったよな、アル」 アル「そうだねぇ。色々あったよねぇ。なんか色々あったけど、…

吉良吉影は、平穏に暮らしたい 8

マダラ「ほう、そこまで準備ができているのなら話は早い。それならば、直ちに儀式を始めてもらおうか。終わり次第、戦闘を開始するつもりだ。」 遠呂智「そうか。ならば我もそうするとしよう。…それで、マダラよ。強者は揃えているのだろうな?」 マダラ「案…

異世界侵攻録 逃亡と進行 11

元就は、彼らならきっとこれから起ころうとする困難な事象を解決できるのではないかと心の中から確信した。そんな彼らの話を横から聞いていたエルリック兄弟と、皆の様子を見に来た銀時は、しみじみした気持ちとなっていた。三人は、自販機で購入した、ジュ…

異世界侵攻録 逃亡と進行 10

リナリー「お気遣い、ありがとうございます。あなたのことは聞いているわ。寧ろ、あなたのほうが辛い目に多くあっているはずなのに。」 予想外の言葉に、元就は驚いた。あんな目に合ったというのに、この娘はまっすぐやさしげな眼で自分を見つめてくる。強く…