2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧

第三章 欲望の守護天使【ゴッドハンド】10

李「一体あの神父は何を考えているのだろうな?…あまりの気迫に流石の俺も少し引いてしまったのだが。」 辻谷「ええ、俺も少し引いてしまいました…。あの人、さっきもそうだったんですけど、敵に対して怖すぎる。」 それもその筈である。そもそも、彼はただ…

第三章 欲望の守護天使【ゴッドハンド】9

そうして、黒のマントを羽織った首謀者は、彼らに会うために歩みを進め始めた。 同時間帯、辻谷たちは【松永久秀】相手に苦戦していた。辻谷は、以前別の平行世界で戦ったことがあるが、その時は手を抜いていたということを理解した。 辻谷「…はぁ…はぁ… 強…

第三章 欲望の守護天使【ゴッドハンド】8

ユービック「単純な話だ。あの首なしの騎士が再び【おまえと戦う】ため、【死にたくない】と感じているたからだ!死ねばお前と戦えぬという絶望に苛まれるからな。」 ガッツは、やはりかと感じていた。今まで後悔していなかった戦士が、それだけ強い後悔を抱…

第三章 欲望の守護天使【ゴッドハンド】7

彼らのすぐ足元には、無残にも引きちぎれたデュラハンが横たわり、その近くにあるベヘリットが血の涙を流していた。 ガッツ『そうか、あんたまた呼んじまったのか。まぁ、前にも似たようなやつにあったことがあるから知ってるだけだがな』 ガッツはそう心の…

第三章 欲望の守護天使【ゴッドハンド】 6

松永「残念だが、私を敵だと認識したまでは良かったが、そこまでだ。」 気づいたときには、車の周りに黒い粉が渦を巻いて取り囲んでいた。 李「む、こ、これはまさか…皆!車から離れろ!これは火薬の匂いだ!ここから逃げるぞ!」 その言葉を聞き、車に避難…

第三章 欲望の守護天使【ゴッドハンド】 5

辻谷「これは…火薬の匂い。しかも、以前嗅いだことのある匂いだ。ま、まさか。あいつがここにいるのか?」 ?「ご名答、卿の考えている通り、私だ。卿と会うのは久しぶりといった所だな。後ろにいる方々には初めまして、と言っておこうか。」 いったいどうい…

第三章 欲望の守護天使【ゴッドハンド】 4

はじめは何が起こったのか、辻谷たちには理解出来なかった。気づいたときには、無数の石版がそびえ立ち、天が紫色に染まり、地は延々と続く砂漠が広がっていた。 ガッツ『ここまで来ちまったか。まさか、人生で二度も同じようなことに出会うなんざ思ってもな…

第三章 欲望の守護天使【ゴッドハンド】 3

ガッツ「分からんって、いいのかそんなんで?このままだと、俺たちこっから出られねぇぞ。」 アンデルセン「確かに、このままだと君の言う通りだ。いつまでもこんな所にいるわけにはいくまい。さて、ここれからどうしましょうか…」 彼らは、この赤い荒野から…

第三章 欲望の守護天使【ゴッドハンド】 2

彼らを含め、この赤い荒野にいる者たちは、皆同じ人物のほうを向いていた。黒い剣士【ガッツ】である。 ガッツ『…ここは、あぁ、またこの鎧に呑み込まれてしまったみてぇだな。』 これでおそらく三度目だろう。またしても鎧に頼ってしまったようだ。一応のと…

第三章 欲望の守護天使【ゴッドハンド】 1

この戦いを見ていたものは、どうやら別にもいたようである。今回の事件の首謀者の一人、【うちはマダラ】と、その協力者 【ドラキュラ伯爵】、そして、しばらく存在を隠していた【松永久秀】の三人だ。 マダラ「…そうか、やはりあの黒い剣士が勝つか。お前の…