2020-01-01から1年間の記事一覧

クラウド・ストライフ 17

事実、さすがのクラウドもさすがに苦戦していた。それもそうだろう。かの那由多銀河が選んだ悪の一人。そう簡単にはいかない。 が、ここでゲマの致命的な弱点が出てしまう。それは、兎に角詰めが甘いということ。一応、この森にいる者たちは、一応のところ全…

クラウド・ストライフ 16

久方ぶりに登場する魔導士【ゲマ】は、未だに動揺しているようであるケニー達を差し置いて早速魔法をありったけクラウド達にぶっ放す。炎系魔法【メラ】やら氷雪系魔法【ヒャド】やらもうありったけ遠距離から攻撃を開始する。 それから十数秒後、クラウド達…

クラウド・ストライフ 15

張遼「もしや、あれはビリー殿か?いや、でもいったいなぜあのような金属製の板をもって移動しているのであろうか?」 忠勝「う~む、拙者にも分らん。ん?よく見るとあれは【すまーとふぉん】なるものではないか?以前、時空省から来たと名乗る者たちがあの…

クラウド・ストライフ 14

?「さて、ようやく森から出られたが。」 ??「どうやら、全くの想定外のところに出ましたな忠勝殿。さて、これから如何したものか?」 声の主は、仮想空間上のアインツベルンの森から無事脱出した忠勝と張遼の二人である。どうやら、あの森からなかなか出…

クラウド・ストライフ 13

クラウド「さて、うまくは言っているか。一応だが。…が、そろそろばれてもおかしくない頃合いだな。」 それもそのはず、この作戦、というより一時しのぎは、すぐにばれても仕方がない結構思いつきなものであるからだ。なにせ、ほとんど同時に別々の場所から…

クラウド・ストライフ 12

セフィロス「やはり、お前もこの混沌の仲間となるかクラウド。これも何かの奇縁というわけだな。…しかし、あの二人、なかなかの手練れと見たが、逃れられるか。見ものだな。…しかし、さすがにモニターの数が無造作に増えすぎではなかろうか。」 このモニター…

拳を極めし者 終 

が、それでもさすがに二人とも自分の直属の部下。失うのはよくない。そこで、無惨はある者の協力を得ることとなる。その人物は、後頭部が後ろに大きく広がった老人で、着物を着た老人であった。 老人「はてはて、なかなかに奇怪なお城ですな。…まぁ、建物の…

拳を極めし者 23

無惨は居直ると、 猗窩座は無惨に対して片膝をつく。 無惨「あの男のことを探れ、運のいいことに、あの男、この無限城に異界への入り口を作ってくれたようだ。何処に繋がっているのかは分らんのだが、その先には何かしらの手掛かりがありそうだ。」 無惨はそ…

拳を極めし者 23

銀河「いや、すまないね。ちょっとそこを通してもらうよ。私はまた別の客人を迎えなくちゃあいけないからね。」 と言い残し、固まって動けない二人をしり目に、その場からあたかも霞のようにどこかへと消えていったのであった。 と、同時に、ふたりは何事も…

拳を極めし者 22

猗窩座はすぐに後ろに下がったため、傷を負うことはなかった。勿論、避けずとも死ぬことはないので、炎を無視してでも銀河に拳打を浴びせることも出来た筈。なのにだ、猗窩座の体はあろうことか後ずさりしたのだ。 猗窩座【どういうことだ?俺はなぜ後ろに下…

拳を極めし者 21

見事に術中にはまってしまったらしい鬼舞辻は、そのまま別れのあいさつでもして元の世界に帰ろうとする。が、彼の前に誰かが立ちふさがっている。猗窩座だ。いつの間に目を覚ましたのだろうか?その目は、那由多銀河を激しく睨めつけ、唸るような声で彼に一…

拳を極めし者 20

銀河はそろそろ自分の住む場所【無限界】に戻る準備を整える。無惨にはよくもてなしてもらったからか、銀河は満足そうである。それに、彼自身、必要最低限の役者がそろったというのも大きい。 が、鬼舞辻はというと正直不安という言葉が思い浮かんだ。 無惨…

クラウド・ストライフ12

セフィロス「さて、やはりお前も此度の戦争に招き寄せられるという訳だな。それも当然か。お前だけではない、この闇に向けて、多くの者たちがこの場に集まろうとしている。まぁ、遠回りのように探すことになるだろうがな。」 セフィロスは、他のモニターにも…

クラウド・ストライフ 11

ケニー「そういや、俺達初対面にしちゃあ中々息ぴったりだと思わねぇか?あの人外っつうか神外さん、人を見る目は確かにありそうではあるな。」 ワイアット「みたいだな。サーヴァントの俺とパートナー組んでこれだけ合わせられる人材見つけてくれる那由多の…

クラウド・ストライフ 10

クラウドは、果たしてこんな方法で本当に相手が引っかかるのかと、何度も自分自身を疑うクラウドであったが、もしかしたらワンチャンスぐらいならあり得るというのではというすさまじく淡い期待を胸に抱き、作戦を決行することにした。 同じころ、一旦ケニー…

クラウド・ストライフ 9

ケニーは、クラウドの抵抗もあるが、ビリーもどうやら援護射撃をしてくれたようで、旦相手と距離をとるようだ。が、あくまで一時的なものだ。 ケニー「くお!仕方がねぇ、ここは一旦下がるぜ。」 再びケニーは霧の中に隠れる。クラウドたちは、再び相手が見…

クラウド・ストライフ 8

ケニー「見つけたぜ、金髪つんつん頭さんよ!」 驚いた。敵は自身の頭上にいたのだ。クラウドは、完全に意表を突く形になってしまった。 クラウド「くっ、先ほどの音はそういう事か!」 つまり、どういうことか。それは、この世界にはない技術を用いた【ケニ…

クラウド・ストライフ 7

オーナー「ななななな何が起こっているんだ?おれは幻覚でも見てるのか?」 クラウド「仕方がない。おびえるのも無理もないだろうさ。…さて、予想通り、敵がどこかで待ち伏せしているという話だったが、今がまさにそうだろう。無理に戦わず、ここは敵から逃…

クラウド・ストライフ 6

ワイアット「ん~?霧に紛れてどっか消えやがったな?」 ?「どうもそうらしい。…さて、ちょいと視界は悪いが、こいつの出番かね?」 ワイアット「いや、そいつはまだ早くないかケニー?いくら立体起動装置とかいう装置でもこいつは厳しかないか?」 ケニー…

クラウド・ストライフ 5

クラウド「ん?君は?」 ビリー「少なくとも、あなたの味方ということで。まずは、見えない敵をあぶりだすところから何とかしましょう。…それで、ちょっと聞きたいことがあるんだけど。」 クラウド「ここでは無理だろうな。どこかに一旦隠れよう。…どうやら…

クラウド・ストライフ 4

クラウド「それなら、ユフィに借りたこれを使うかな。…一応、こっちの世界でも使えるらしいとの話なのでたぶんだいじょーぶ。」 クラウドは、緑色に輝く丸い結晶を取り出す。それを、大剣についてある穴にかっちりとはめ込む。 クラウド「よし、後は相手の動…

クラウド・ストライフ 3

クラウド「くっ、これが話に聞いたシャドウサーヴァントか。」 シャドウサーヴァント。それは、英霊の霊基を模した偽物、あるいは、英霊の座に戻れず、怨念化したものという存在。どうやら、何者かがわざと中途半端な状態で英霊を召喚したため、影のようなも…

クラウド・ストライフ 2

クラウド「帰ったらティファたちに見せてやろ。…と、写真撮影はこのくらいにして。」 彼は、ひとまず食事にすることにした。現在朝7時。腹ごしらえをするのがここは得策。…それぐらい食べないと今日からハードなスケジュールというのに体力が切れること間違…

クラウド・ストライフ 1

日本海側にあるという都市冬木市。そこに、この世界とは違う世界から来た一人の青年がもう間もなく入ろうとしていた。 ?「ん、ここが冬木か。…さて、ここで間違いないはずなのだが…」 曲がりくねった山道をバイクで走行し、先があまり見えない場所を抜ける…

欺瞞36

セフィロス【今は大人しくする必要があるだろう。が、期が来れば…】 今は黙って従うしかない。少なくとも、あの皇帝が動くことは無いならまだ動きやすかろう。いまは、銀河のご機嫌どりだ。 セフィロス「余裕があるな。なら、もうお前が前線に出て全て終わら…

欺瞞35

セフィロス「なるほど。他の次元から魔力を送ることなぞお前なら可能か。…が、本当にそいつを野放しにして問題はないのか?」 銀河「構わんさ。私の目的は、人が多くのエネルギーを放出させることにある。奴が行動を起こしたらそれはそれで構わないさ。マダ…

欺瞞34

パルパティーン。それがかの皇帝と名乗る人物の真名であるらしい。どうやら、この星の英霊ではないということなのだが、銀河はそれ以上のことを言うと自分にも悪影響が出るという事でそれ以上のことは詳しく語らない様子である。 銀河「彼と会ったのはまだ彼…

欺瞞33

セフィロス「ああ、そうだ。そのおかげで、お前に対する欺瞞は更に膨れ上がったのだが?」 語気を強めるセフィロス。が、那由多銀河は動じることは無い。もし、自分に襲い掛かるようなことがあっても、絶対に自分に勝つことは無いだろうという事を知っている…

欺瞞32

?「まぁ無理もないだろうさ。これからだ。私の元へ来るには更に人が必要となるだろうからな。うん?」 どうやら、別のモニターがついたようだ。この空間で何者かが活動を開始したという事らしい。 ?「ほう。あの木刀の剣士か。どうやら、彼も問題を解いて…

欺瞞31

そのころ、人理保証機関カルデアの中に突如発生した空間【阿僧祇の闇】。その最奥に存在する一つの場所がある。そこに、この空間を利用し、山本たちを試そうとする者がいた。 ?「どうやら、客人がまみえたようだ。あの男にこの空間を好きなようにしていいと…