2014-01-01から1年間の記事一覧

第三章 黒い剣士5

辻谷たちも、神父たちに自己紹介をしたのち、アンデルセンから「このまま外にいるわけには良くないでしょう。どうぞ、こちらへ。」と車の中へ入るよう促されるような形となったので、国籍のまったく違う4人組はそのまま立派な車に乗って移動を始めた。 さて…

第三章 黒い剣士4

辻谷「あっ…」 気づいたときには、その怪物はもう天高く舞っていた。我々の中でファンタジー世界のように空を飛べる人は…いないということは間違い無い。 陸奥「俺たちじゃあいつには届かないか…」 陸奥は、自分の頬を人差し指で掻き、冷静に状況判断をする…

第三章 黒い剣士3

辻谷「いや、それは中国のことわざで、日本にはそんな虎いないし。」 リヒター「そうなのか…」 陸奥「そうです。」 …何なんだ今日は。そう思う怪物は、体が元に戻ったことなどすっかり忘れ、目の前の人間三人に気を取られていた。 蝙蝠猫「何なんだ、お前た…

第三章 黒い剣士2

夏の白い太陽のもとでいっそう黒く光るその巨大な剣は、その男にふさわしい武器だ。二つに斬り裂かれた二体の怪物を背にして、黒い剣士はその場を去ろうとする。 蝙蝠猫「おい、まてよそこの人間!」 先ほど斬り裂かれたはずの蝙蝠猫が呼び止める。さすがは…

第三章 黒い剣士 1

あたりに広がるのは只々荒野ばかりである。その真ん中に、一本の固く、黒い道が伸びている。そのような酷暑の中、黒い甲冑を着た男がただ一人で歩いていた。 黒い剣士「しかし、何もありゃしねぇな。一体この道はどこまで続いてんだか。」 前を向いても、後…

クリスマス!!!

だからといってなんもねぇ!! お久しぶりです、T.Rです。最近はなしの構想を練っていまして、まったく物語が進んでいませんでした。申し訳ありません。今週末から再開しますのでお楽しみに。

第三章 プロローグ

いったいどれほどの時がたったであろうか。もうじき夜になろうというのに、皆どこへ消えたのか。自分でも何が起こったのか分からない一人の青年は、空を見上げると、雲は波を立てている。しかし、それももう少し時が経つと見えなくなるだろう。この奥深い森…

・言峰綺礼

出展 fate/stay night 冬木市という地方都市に存在する【丘の上の協会】に住まう神父。神への信仰心はだれよりも強いが、万人が美しいものを美しいと思えない人格破綻者という一面もある。今回は、ほかの二人と共に行動を共にしている。

・ファニー・ヴァレンタイン

出展 スティール・ボールラン 19世紀末のアメリカ合衆国大統領。誰よりも自分の国を愛し、おのれがなすことすべてが【正義】と信じる男。精神を具現化させた能力【スタンド】という力を使い、そっくりな平行世界へ移動できる。

時空省 幕間編 3  D4C エピローグ

あれから半刻は過ぎただろうか、倒れている木々が、先ほどの衝撃を物語っている。しかし、今は嘘のように静かさで満ちており、時折小鳥がどこからかやってくる。 ?「さて、そろそろ姿を現しても構わないか…。」 その静寂を破るごとく、突如宙に現れた星条旗…

時空省 幕間編 3  D4C 9

ペイン「これで必要な者たちはあらかたそろったというわけだ。これで、あの女の言う通り、【尾獣】を一匹頂けるというわけだ。」 飛段「あ~あ、なんかかったるいぜ。これなら後一匹欲しい気分だ。」 角都「そういうな飛段。タダでもらえた分、財布役として…

時空省 幕間編 3  D4C 8

なんとか無事に切り抜けた二人は、自らの所属する組織のリーダ【ペイン】のところへ向かっていた。 飛段「…ふぅ。これなら無事に逃げられそうだな。そろそろ、リーダーのいる場所まで逃げられそうだな。」 しかし、そのようなセリフを言ったはずなのに、なぜ…

時空省 幕間編 3  D4C 7

ヴァレンタイン「わたしは始めから外には出ていなかったのだよ。間違い無く、私はここにいた。正確にいうなれば…。」 彼がセリフを言い終わる前に、突如、この国の国旗である【星条旗】が宙に出現する。その中から、マジックショーのように何もないところか…

時空省 幕間編 3  Dirty Deeds Done Dirt Cheap 【いともたやすく行われるえげつない行為】7

マダラ「ふっ、確かにな。あのような者は俺の理想とする世界には要らん。むしろ、必要なのはあの大統領のような気高き人物かもしれん。」 二人は、森の中からわからないように、再び事務所の窓の中を見る。二人とも視力は悪くない。なにせ、忍だからだ。遠い…

時空省 幕間編 3  D4C 6

そうこう考えことをしているうちに、大統領は追い込まれているようだ。何故かわからないが、あの分身を全く出そうとしていない。次第に追い込まれていく大統領は、血だらけになりながらも必死の抵抗を続けている。だが、彼はもうそんな体力すら残っていない…

時空省 幕間編 3  D4C 5

ヴァレンタイン「君たち!何をごちゃごちゃ言っているかは知らんが、この惨劇を作り出したのは貴様たちということは分かっている!ならば、許すことはできん。」 こいつらを放っておけば、間違い無くこの国に災いをなす。即座に決断した彼はおのれのスタンド…

時空省 幕間編 3  D4C 4

ヴァレンタイン「しかし、ああでも言わないと彼らはあのまま無意味な論争を続けていただろう。あの場で私が彼らを制止させ、会議を早めに切り上げてまったく正解だったと思わないかね?」 副首相「ええ、まったくその通りです。あのまま続けていればどうなる…

時空省 幕間編 3  D4C 3

副首相は、そのまま他の人にも見えるよう、その場所にを指し示す。 副首相「ほかの皆さまもお分かりの通り、この坑道は他とは一切交わらないのです。おそらく、犯人はここならばれずに隠れ潜んでいる筈!しかも!その犯人は【スタンド使い】である可能性が高…

時空省 幕間編 3  D4C 2

ヴァレンタイン「そうか、それ程厄介であるというわけだな。…しかし、夜までまだかなりの時間がある。それまで私は何をしてやればいい?」 副首相「いえ、夜まで待つ必要はありません。」 大統領はその言葉を聞き、いぶかしげに思い、それはどういうことなの…

時空省 幕間編 3  D4C

時は1890年のアメリカ合衆国。工業生産額がイギリスを抜いて世界一となり、フロンティアと呼ばれた【西部開拓時代】が終わりを迎えたころである。今回はこの国の首都首都ワシントンD.C.で起こった時空的事件である。大統領官邸、後に改修され、ホワイト…

幕間之2 聖職者たちの集い終

ニュースでは、引き続き事件について話が続いていた。話の内容はこうだ。今はどうやら職員と思しき人のインタビューの映像が流れている。話の内容はこうだ。仮面を付けた男が突然現れ、石版はないかと執拗にせまってきたので追い出すためにとっ捕まえようと…

幕間之2 聖職者たちの集い2

言峰「ほう…これは、かつて【愛・地球博】が行われた場所ではないか。今は、公園として整備されているそうだが、ここに石版があると?」 ゲーニッツはその言葉を聞き、「その通り」と首を縦に振る。 ゲーニッツ「その通り、この場所に三番目の石版が【あった…

幕間之2 聖職者たちの集い

時は21世紀の日本。三人の聖職者【ゲーニッツ牧師】【プッチ神父】【言峰綺礼神父】は、石版を探すために世界中を駆け巡っていた。 時は春、朝方の多少霞みががった空ではあるものの、麗らかな日差しが照っている。しかし、名古屋駅近辺のホテルで宿泊をし…

幕間之1 全時空省会議 終

そんな彼は、いや、そこにいる者たちは【ある人物】に一切気づいていなかっただろう。その人物は、多くの人々に紛れコミ、おのれの目的の達成のため、その会議に潜入していたという事実を。 ?「…さて、これであの青年も【リユニオン】することになったとい…

幕間之1 全時空省会議 4

山本「いやぁしかし本当に多くの人が集まっていますね。このまま、会議も無事に終わってくれればいいのですが…。」 元就「安心して大丈夫だと思うよ。ここ数十年、テロらしきテロってのは起こってないからね。それよりも、時空の異変が起こることのほうが、…

幕間之1 全時空省会議 3

だが、どんな人物であるか分からずとも、山本という男は前向きに考えていた。こんなに名誉なことは無いという風に。元々真面目な彼は、こういった小さなことであっても非常にありがたがる男だ。そのあと、彼は世辞麗句をSHOから言われ、深々と頭を下げた後頭…

幕間之1 全時空省会議 2

マキャベリ「あの方は並々ならない人物であると話を聞いております。おそらくは、並大抵の方ではないのでしょう。それでも、私は豪放磊落なあなたのほうが好きなのですけどね。」 そうにこやかに返すマキャベリに対し、イスカンダルはさぞ満足げな顔をして彼…

幕間之1 全時空省会議1

2章から約半月前の話━ 国連では、4年に一回ではあるが、【時空石】と呼ばれる不思議な石の力によって、26世紀によみがえった過去の偉人たち【300】人による定例会議が行われる。その名も、【全世界時空省会議】という。 この会議では、この300人以…

第二章 前日 エピローグ

我々は暗闇に消え去った。そこに残ったのは、マダラが呼んだ者たちだけである。我々が消えた後、マダラたちは地上におり、下の仲間たちと合流し、何やら話し込んでいるようである。 マダラ「さて、終わったか。こうしてみると、実に呆気ない。」 ゼーナ「そ…

・サー・クロコダイル

出展 ONEPIECE 元【王下七武海】と呼ばれる、政府のもとで働く【海賊を狩るための海賊】。しかし、とある国の乗っ取りを計画したことが書い軍に知れ渡り、その資格をはく奪された。そののち、この物語では【マダラ】と接触し、何かをたくらんでる模様。