2017-09-01から1ヶ月間の記事一覧

モールとその師 4

さて、この事件を起こしたテロリストの二人は、自分たちのねぐらへ戻っていた。時は、21世紀初頭の日本の地方都市【冬木市】に存在する【大空洞】と呼ばれる巨大な洞窟である。 ゼーナ「あら、戻ってきたのね。どうだった?なかなか有能な面々じゃない彼ら?…

モールとその師 3

そう言い残して、二人は目の前から完全に消え去った。あたりを見渡しても、もう誰もいない。一体今のは夢か幻か。と、一瞬思った一行だったが、どうやら、現実であったらしい。というのも、この階のトイレから自分たちがいる所までシッカリと戦闘の跡が残っ…

モールとその師 2

銀時含め、残りの4人も眼前にいる二人を睨みつける。が、何故であろうか。体が前へも後ろへも動けない。睨みつけているのはこちらであるというのに、あたかも自分たちが蛇に睨まれた蛙といった状況なのだ。その五人のほかに、この階へ駆けつけるものがいた。…

モールとその師 1

突如、それは現れた。一体どこからそれは出てきたのか誰にもわからない。が、しかし、その暗黒を体現したその男は間違いなく現れたのだ。一歩一歩、この荒れ果てたこの階層にいる彼らのもとへ近づくとともに、急にあたり一帯の空気が重くなり、息苦しささえ…

テロ 8

エルザ「くっ、もう少しだったというのに。詰めがもう一人いれば…」 だが、確実に相手の隙は無くなっては来ている。が、もう少し人数が必要だ。あと一人、あと一人でいい。誰か来てくれるだけでこちらが優勢を取れるはずだ。それが、現実になった瞬間が訪れ…

テロ 7

そうだ、それでよいのだわが弟子よ。遠くからその様子を見つめる彼の師は、今までの彼の行動を良きものであると評価していた。だが、その弟子がこれから苦境に立たされていくのも見抜いていた。我々は【シス】。この世にある【フォース】を信仰する者。しか…

テロ 6

銀時「よし、なら逃げるぞ。…後のことは逃げきってから考えるわ。」 隊員「分かりました。ささ、こちらへ。こちらからなら安全に逃げられます。」 そのまま銀時は、自衛隊員である若者に連れられて、撤退を開始した。 そのころ、謎の男と戦っているエルザは…

テロ 5

しかもである。中でどうやら誰かと戦闘中ということだ。すでに、休憩室は黒焦げとなっており、一体今までのわずかな間でどうしてここまで激しくなってしまったのかと突っ込みたくなる銀時だが、ここは我慢だ。それよりも、中で戦っているのは恐らく【彼女】…