2016-08-01から1ヶ月間の記事一覧

サーヴァントと助っ人 8

そして、次から次へとやってくる小さい魔術師は、次第に数が減っていき、数えるほどまでに減ってきてしまった。そして、遂に諦めてしまったのか、残っていたシュトルヒリッターは全て彼の前からいなくなってしまった。あたりは次第に静かになり、何も起こら…

簡潔用語集

・時空省 22世紀ごろから存在する組織で、初めのころは【時間犯罪】を犯すものを取り締まる世界的組織だったが、24世紀初めごろには【平行世界】や【異世界】からやってきた【空間犯罪者】も取り締まるようになる。主人公たちはこの組織に所属している。 ・…

ニコラ・テスラ

ニコラ・テスラは、20世紀に実在した科学者である。彼の名を模した【テスラコイル】という実験道具も存在する。絶世の美男子であり、雷電を人間の手で自在に使えるようになったのは彼のお陰である。今作では、25世紀で知り合った元就の友人という形で登場。…

サーヴァントと助っ人 7

しかし、それがまずかった。これこそ、罠である。 ドゥークー「ん?何やら様子がおかしい。今までは触れると地雷のように爆発したり、何かしらの魔術や呪いが発動するタイプだったが、今度は違ったようだな。」 だが、そんなことを口走る彼の表情は余裕その…

サーヴァントと助っ人 6

さて、ここで話を進める前に、爆音が起こる数分前まで時間を戻す。このことは、元就達は知らない話である。この森に、明らかに似つかわしくない人物が入りこむところから物語が始まる。背は190センチメートルは超えているだろうその人物は、白髪であると…

サーヴァントと助っ人 5

そうですねと力なくしかないハーメルン。しかし、何故こんな貧乏くじを引かされたのか。早く自分が元いた世界に帰ることが出来たらこれほど楽なことは無いだろうと心の中で思うのであった。しかし、いつまでも意気消沈しているところではない。どうやら、も…

サーヴァントと助っ人 4

元就「へぇ、この森個人の所有物なんだ。ん?ちょっと待って。それ本当?」 ハーメルン「ええ、間違い無いですよ。このパソコンのネット回線は25世紀から時空を超えてWI-FIで届く上に、快適な通信で更に正確です。ほら、この時代の冬木市のデータを取りこ…

サーヴァントと助っ人 3

ハーメルン「それは別にいいとして、どうしますこの状況。」 元就「…どうしようか。君の大型バイオリンで音を鳴らすのはこの場合駄目だからね。」 だが、ハーメルンは彼の言葉に対してケロッとした表情のまま、 「これ、鈍器にもなりますよ」と平然と返して…

サーヴァントと助っ人 2

元就【これはまずい。非常にまずい。何とかここから抜け出せる方法は無いか考えてみよう。…と思ったけど、恐らく時すでに遅しという状況になってるね。】 それもその筈。音の数が明らかに増えている。一体この森には何がいるのか?もしや、敵にこちらの存在…