2017-07-01から1ヶ月間の記事一覧

テロ 4

その勢い、脱兎の如し。あっという間にトイレから逃げ、元いた部屋の前まで一直線に戻ってきた。あまりに全力で走ったため、行き絶え絶えになっていた。しかし、それと同時に、安全な場所までたどり着いたという不思議な安堵感も感じていた。 銀時「ハァ、ヘ…

テロ 3

銀時「どどどどどどどうする?というか、なんでこの人こっから入ってきてんの!?この人なんなの、変質者なの?…それより、ここは早く逃げたほうがいいっ!さて、静かに静かに…」 そのまま銀時は、息を殺してそっと逃げ始める。どうやら、その何者かは銀時の…

テロ 2

エルザ「そうか。またここに戻ってくるのか?」 銀時「ああ、まだ仕事にもどるにゃ早すぎるし、すぐに戻ってくらぁ。」 エルザ「分かった。それなら、私はのんびり紅茶でものんでゆったりしておこう。」 銀時は、そのまま休憩室の自動ドアを出た後、歩いて5…

テロ 1

25世紀で起きている国連テロ事件。その様子は、世界中で生中継されている。無論、この日本でも同じだ。 銀時「…さっきはよ、俺達様子見でいいって言ったけど、これ相当やばくね?何もせずこのまま突っ立っているだけしかできねぇのかよ。」 エルザ「全くだ…

 冬木へ戻る聖職者 6

男「確かに、ここなら人はおらぬようだ朋よ。…して、これからどうするつもりなのかね?」 アーデン「ま、あいつらにばれないように好き勝手やらせてもらうさ。俺さ、あんまり面倒なことに巻き込まれるのは好きじゃあないんだ。着々と落ち着いてやる方が俺に…

冬木へ戻る聖職者 5

プッチ「困りましたね。暗号ですか。誰か、読める人を探す必要があるというわけか。」 ゲーニッツ「ふーむ。キリル文字なら読めるのですが、言峰神父でもわからないとなると…困りますね。」 言峰「ああ、そういうことになる。仕方がないので、この文章がわか…

冬木へ戻る聖職者 4

プッチ「いやはや、これは、何と読めばよいのやら…。」 ゲーニッツ「おや、どうしました?その石版に何と書いてあるのか、見せてはもらえないかな。…おお、これは、読めない!」 言峰は、困り果てている二人を見て、一瞬愉悦を覚えてしまう。この神父、前に…

冬木へ戻る聖職者 3

言峰「ほう、そういうことか。アーデン、とかいったかね。君はもしや、魔術師なのかね?」 アーデン「ま、そんなところだ。ま、訳があって俺も石版を探しているってこと。といっても俺は魔術協会とは関係ないといっておこうかな。」 プッチ「魔術協会とは関…