2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

欺瞞12

一方、あの老紳士はだれであろうか?…と推論している間にまさか何気なく会話の中に名前が挙がった。 巴「間違いないと思います。頭の中に響いた声ではこの場所のようですが。…あれは?カルデアス!いや、あれはもうここには存在しない筈ですが?」 老紳士「…

欺瞞 11

女性「しかし、本当にここで間違いはないのでしょうか?」 老紳士「間違いなく、ここであっている筈だがね?しかし、マスター君がいつもの調子でまた寝込んでしまった上、今度は多くのサーヴァントが行方不明。まぁいつものことならいいのだが、今回はそうも…

欺瞞 10

?「あれで意地悪言わないでもらえるかしら次官さん?あくまでもあれはギミックの一問目、あなたは今からこの本当のカルデアと偽のカルデアを行ったり来たりしながら先に進んでいってもらわないといけないのだから。ひとまず、一問目は正解ね。まぁ簡単だっ…

欺瞞 9

山本「と、いうことはだ。こちらのカルデアのほうに来たのは何だ。その、誰か俺を呼んだということか?いや、そしたら 何故こんなところに?さっきの謎解きは一体何だったのか?」 と、一人で考え事をしていると、再び脳裏にノイズのようなものが映し出され…

欺瞞 8

その疑問は辺りを見渡していくとすぐに分かった。昼間カルデアスがあった部屋と多少似てはいるが明らかに違う部屋なのだ。 山本「これは一体。いや、これも恐らく空間のゆがみがもたらしたもの…ん?いや、違う?」 山本は、空間の歪みが発生しているのは先ほ…

欺瞞 7

山本「…まぁこれで正解だろうなぁ。意外とあっさりしてた」 と、山本は各通路の分岐点で【壱 壱 零 零 零 零 】という順番で進んだ。 山本「さて、目の前にしまっている扉があるけど正解ならこの扉が開くはず…どうだ?」 山本の予見通り、どことなくピンポー…

欺瞞 6

セフィロス「そうか、…ならば、私が言うことは無い。お前はお前なりに考えているということで十分だ。」 セフィロスは、そのまま暗がりの通路へ移動し、そのままどこかへ行こうとした。 山本「まて!セフィロス!!」 山本は彼の後を追いかけようとしたが、…

拳を極めし者 19

そのままどうしたことか、銀河は踵を返し、そのまま立ち去ろうとした。が、そこで豪鬼が引き留めようとする。 豪鬼「待たれよ。そなたは我に闘いを挑もうとはせぬのか?」 銀河「残念ながらまだちょっとだけ早いんだ。そのうち、君に会える日がまた来ると思…

欺瞞 5

山本「まさか…いくら何でもお前がこの星にいるのは正直驚きだセフィロス。今度はこの星を狙って活動を始めたということか?この星で多くの犠牲者を出してなお己の欲望をかなえようという訳か!」 山本は、セフィロスに対して激しい怒りをぶつける。しかし、…

拳を極めし者 18

そのまま下に降り立った銀河は、激しい戦いを繰り広げた二人相手に拍手を送りながら近づいていく。そして、いつものように穏やかそうな口調で健闘を称え始めた。 銀河「いやいや、実に見事な戦いだったね。久方ぶりにこれだけの拳打戦が見られるとは。」 と…

欺瞞 4

その声、忘れるはずもない。いや、忘れるはずもない。この星とは違う、並行世界のとある星。かつて自分は彼と遭遇し、そして仲間を惨殺された。 後に再び語ることになるが、山本次官はこの男に会ったことがあるのだ。それは、2597年の春。異常な速度で出世を…

欺瞞 3

しかし、いつのまにカルデア内に敵がいたのか?全く見当もつかない。ひとまず、他の皆がどこにいるのかを探すところから始めることにしよう。もし、敵の大群が潜んで居ようものなら一瞬で不利になる。が、案内図は全く当てにできないのはつらいところだ。 山…

欺瞞 2

確か、この通路を歩いていけば食堂がある筈。それでは、通路を歩いて行くとしよう。 しかし、想像以上に広い施設だ。歩いてみると更によくわかる。まかり間違えても違う通路に出ないように…ということはまず考えられない。なにせ、一本道だ。まさか迷うなん…

5章 終

山本は、暗がりの部屋で明日のことに考えていた。ほかに何か抜けていることはないか?…イリヤスフィールには冬木市内の調査をお願いしているから問題はない。タイムマシンの中でまとめた資料も問題なし。後は寝るだけだ。しかし、本当に静かだ。このカルデア…

拳を極めしもの 17

豪鬼「…滅殺」 豪鬼の前には、仰向けに倒れたまま動けない猗窩座がいた。一瞬の出来事に何が起こったのか全く理解できない無惨。だが、これは紛れもない事実である。 無惨「…信じられぬ。猗窩座が鬼狩り以外に敗れるなどということは想像もしていなかった。…