再臨・片翼の天使 ノウムカルデア 76

三人は、目の前の異形なる化生と戦う。キャストリアは魔術で編み出した光輪を複数召喚し、それをスライム相手に飛ばす…が、弾力がいい体でできているのか、攻撃がはじかれてしまった。

 アルトリア「駄目だ!攻撃がはじかれちゃう!」

 マダラ「あのボヨンボヨンのからだではなぁ。…サポートを頼むアルトリア、オベロン。…俺が片づけるとしよう。」

ありがたいことに、二人ともサーヴァントをサポートをすることが得意なサーヴァントだ。マダラは、二人からの能力向上スキルにより攻撃力を上げたのち、うちは一族の得意技で全て蹴散らした。

 マダラ「なるほど、これは素晴らしい。…では、終わらせるとしよう。撹乱はもういいぞ二人とも、…隙ができたそこだな…【火遁!!豪火球の術!!!】」

 

うちは一族といえばやはりこの技である。特大の火球を吐き、あたり一面の敵を焼きつくすというシンプルかつ強力な術。…一応、これでもうちは一族の基本技である。【これが出来たら一人前のうちは一族に認められるようである。】一瞬にしてスライムは蒸発し、跡形もなく燃えつくした。

 マダラ「あんなのに殺されたら厄介だ。…奴め、厄介なことをする。そんなに己の頭の中を見られるのが嫌なのかと見えるな。」

実を隠そう、マダラはこのジェノバという科学者…という非人間が嫌いである。ある目的のため、この二人に彼女の精神を見せようとしたのだが、流石にそう簡単にはいかないようだ。