朝 9

 山本「ははは、少し意地悪だったかもしれないね。大丈夫、確かに、その場所は雪山にあることは間違いないけど、向かう場所は立派な建物だから遭難とかはないし、凍え死ぬこともないから大丈夫さ。今から我々が向かうのは、【人理保証期間カルデア】そこに行けば、我々の敵が一体何者かがわかるよ。」

カルデア。二人は聞いたことの無いワードを耳にした。【人理保証】とは一体何のことなのだろうか、ということが最初二人の頭に浮かんだ言葉である。正直、サッパリわからないというのが本音である。そこに行けば、山本次官と喫茶店に集ったメンバーとのつながりが分るようになるのかもしれない。

 エルザ「なんだ。それなら問題ない。良く考えてみれば、変に危険なところへ連れ行くような暴挙を犯すようなことは確かにないな。カルデアか…。どんなところなのだろうか?」

エルザはどうやら興味心身のようである。が、一方で、銀時は急な話のせいか、少し戸惑いを見せていた。ただ、そこに行けば、何かがわかる。時空省にいた元就も、山本についていけば何かわかるだろうと言っていたのを思い出す。

 銀時「そこに行けばなんもかんも本当にわかるっていうならいいぜ。でもなんかいやーな感じが済んだよなぁ。もしかして、まだ分かっていないことがまだあるとかそんなんじゃあないよな?」

 山本「それについてはまだ話すことじゃないさ。すべては、そこで教えるよ。」

何故だろうか、銀時の言葉をきいて返答する山本の表情が一瞬曇ったように見えた。彼の思った通り、未だに謎があるところがあるようである。しかしだ、これがきっかけになるチャンスだ。逃すのはもったいない。

 銀時「そうかい。んじゃあ、ついていて見るのも面白そうだ。俺もカルデアとかいう所に行こうか。」