朝 8
その通りだ。そこで、山本はある場所へ彼らを連れていくことを考えていた。さて、その場所へ向かうためには色々と準備が必要である。
山本「そうだね。それで、ここは少し場所を変える必要がある。一旦あるところまで移動してまたこのデスシティーに戻ることを考えている。それで、何人かはもうその場所へ移動してもらっているんだけど。どんなリアクションするかなぁ。何人かは、【寝ながら移動しちゃっている】事態となっちゃっているからね。」
銀時「ん?え?いま寝ながらッていいませんでしたオタク?」
山本「え?あ、うん。いったよ?さすがにやりすぎたような気がしなくともないけどね。」
気がしたではなく、十二分にやりすぎだ。もういろんなことが起きすぎているため、もうついていけないというのがエルザと銀時の感想だ。しかし、そんなことになれているのか知らないが、辻谷はいたって冷静な表情をしていた。日頃から慣れているからである。何度も修羅場を潜り、長らく一緒にコンビを組んできた。これぐらい、問題はない。
銀時「いやいや、気分よーく寝てて、気付いたら極寒の山の中とか、火山でドロドロの溶岩のそばとかそんなところじゃないよな…」
困ったことに、銀時の予想は半分正解である。ここはあえてどちらかは言わないでおこう。答え合わせはもう間もなくだ。
銀時は、山本の顔がにやけるのを見て、なんとなくどういうところかすべてを察するのであった。実のところ、銀時とエルザ以外はその場所の存在を一応は知っていることになる。
エルザ「いや、恐れるな銀時!きっとそこはいいところ…の筈だ!」
銀時「いや、ちょっとエルザさーん?いまちょっと上ずったよね?声めっちゃ上ずったよね?」
エルザ「そんなことは無い。気のせいだ、た…多分。」
今のセリフで、銀時は一気に不安になってしまった。このままで、本当に大丈夫だろうか。