妖怪退治 序 6

 山本「そうですね。…向こうもやっと落ち着いてきたところですし、我々の準備も整いました。それと、先ほどカルデアからの情報で、冬木のとある場所で大きな反応があったという話を聞いたのですが、それが特異点の発生と何か関係があるのでしょうか?」

 ホームズ「恐らく、間違いないだろうね。これが、この特異点の原因の一つだろう。…しかしだ。もしかすると、これ以外に大きな反応が現れるかもしれない地点がある。」

ホームズは、カルデア管制塔にあるモニターを指さす。モニターには、21世紀初頭の冬木市が映し出されているのだが、どうやら、何かしらの魔力反応がある地点には、アイコンが点滅する仕様になっているらしい。特に、ある場所が大きく点滅しているようなのだが、そこは、現在道路を新設している場所を指し示しているのだ。だが、その場所以外にも複数カ所魔力反応を示しているようなのだ。

 

 山本「ふむ。確かに微弱ですが、いくつか魔力反応がある場所がありますね。…もともと、土地柄上自然に存在する魔力が集まりやすい場所ですが、これは少々多いような気がしますね。…何があってもおかしくないとしか言いようがない。そんなところでしょうか。」

 ダ・ヴィンチ「そういうことになりそうだね。でも、何かあったら、こちらでサポートさせていただきますので問題はありませんぜ次官殿。」

 山本「いやいや、なんだか照れてしまいます。その呼ばれ方になかなか慣れないもので。それでは、時間になったようなので、私は彼らと再び冬木に戻るとします。サポートはしっかりとお願いしますね。」

そうして、山本はマシュたちが待っているところ、観測機シバへ移動する。その間、残った二人は今回の件について話をする。

 ダ・ヴィンチ「でも、一体どういうことなんだろうね?すべての特異点、亜種特異点を解決して、全ての脅威が去り、カルデアはレイシフトが禁止された筈だった。が、しかし、ありえないことが再び起こってしまった。」

 ホームズ「そう。何が起こったのか、我々にはまったくわからない。しかし、何者かがある問題を解決したいがために、カルデアを機能させようとしたということなのだろう。」