異世界侵攻録 幕間1-1

…ここで一旦話を切るとするか。山本は一旦は、話を切り上げる。自分の話を最後まで聞いてくれるのはそんなにいないだろうと思っていたが、内線を通じて皆真剣に聞いてくれたようだ。特に、驚いたのは普段何事にも興味を持たなさそうな両儀式が食いついていた。

 式「ふーん、彼らはそんな目にあっていたのか。それは大変だっただろう。それで、話に出てきたエルリック兄弟以外はいまどこにいるんだ?」

 山本「それなんだけどね。今ここにいない司馬一族さんたちは先に目的地に先回りしてもらっているんだ。」

 式「ほーう。そこって、やっぱりデスシティーなのか?」

 辻谷「そうそう。俺も話をきいてて思っていたけど、やっぱりそうなのか?」

 山本「ま、正確にいえば半分は正解だ。しかし、半分は違う。何故なら、これから我々は二手に分かれるからだ。」

その言葉をきいて、車中の面々は驚く。そう、目的地はデスシティーだけではなく、他にも行く場所があったのだ。

 

 潮「おいおいおい、そんな話俺は聞いてねぇぞ。ってか、俺たちの活躍話はまだか!」

 とら「そーだそーだ!この俺様の話をとっととしろ!やらないならテメェを食ってやる!」

違う車に乗っている潮ととらは、中々進まない話に少しいら立ちを覚え始めたようである。その光景を冷静に見ているのは、ランサーこと、クーフーリンそのひとだ。

ランサー「まったく、ちったぁ落ち着いたらどうなんだ? もうすぐしたらそこまでの話をするんだろうから我慢してろ。っと、騒がしいあの二人は置いといて、二手に分かれるってゆうのはどういうこった?その所、しっかり説明してくれよ。回想の後でいいからよ。」

 山本「ああ、そうさせてもらうよ。…それにしても、話が長くなりそうだ。これから私とランサーさん、そして冴羽たちがどんな目に合ったのか話さないといけないし。

 目的地まではもうすぐだ。そこにつくまで、もう少しだけ話を続けるとしよう。そうして、山本は再び口を開いた。