異世界侵攻録20
間違い無い。あの天然パーマの男は、間違い無く坂田銀時である。彼を見て、何故かエドワードは、自分の記憶の奥底にある何かしらの疑問が引っかかっり始めた。
エド「…あれ、もしかして、銀さん?」
という問いに対し、
銀時「ん?そうだけど。」
と銀時は素気なく答えるのみだ。
エド「あの…俺の記憶が間違ってなかったなら、確か俺たちと同じ場所で共にあの黒い穴に引きずり込まれましたよね。」
銀時は再び「そうだけど?」という返答をする。何故かあたりを包むすっきりしない空気をエドワードはぶち破ろうとする。
エド「あの~、なんであなた、ふつ~に未来から助けに来ましたっという雰囲気を醸し出しているわけ?」
そう、銀時はあの事件に巻き込まれたのちに、再び25世紀にもどったということになる。
銀時「いやさ、俺もよく分からねぇんだ。なんだか分からねぇと思うがちょっと話を聞いてほしい。…でもその前に、こっちにいる坊主の紹介をしたほうがいいかもしんねぇな。]
その言葉と共に、彼の横にいた少年が頭に付けていたヘッドホンを外した。
少年「ん?ああ、もうそんな時間か~。俺の名前は麻倉葉。よろしく~」
なんだかやる気のない雰囲気を醸し出すこの少年を見て、同じく助っ人としてやってきた司馬昭と司馬師は思わず怪訝そうな顔をする。
司馬昭「ん~なんだか俺に似た感じだな~。あんまりいい意味じゃない方で…」
司馬師「確かにな。…その台詞、元姫の前では言わぬ方が絶対にいいぞ。」
司馬昭は、兄である師の表情を確認すると、軽くうなずいた。
その二人をよそに、話は進むこととなる。エドワード達は、一旦葉に挨拶をすると、すぐさま銀時に食って掛かる。