異世界侵攻録 ルガール・バーンシュタイン 1

話は銀時に食って掛かるエドワード達の場面から再開される。 

 エド「いやいや、紹介も大事だけど今までどこにいたんすか!こちとら大変だったんだぜ!」

 銀時「いやぁ、それがさ。お前さんたちはあっちゃこっちゃバラバラに別れちまったらしいけどよ、俺だけ何故か時空省に戻っちゃったのよ。それに、俺も大変だったんだぜ!時空省長官と次官が行方不明で25世紀では大事件になってるし、そのおかげで、あの場所から無事に生き延びた俺に対して大臣の質問攻めに合うし。」

 

 そうして、銀時は今まで起こったことをエドワードたちに順番に説明し始めた。まず、あの謎の暗黒空間に飲み込まれた後、何故だかは分からないが、銀時が気づいたときはもう朝になっていた。しかも、時空省の次官室にいたというのだ。そこへ、時空省大臣が偶然その部屋を通りかかり、今まで起こったことを説明してほしいと頼まれた挙句、そのあと彼を通してマスコミに説明するという大変な目にあったようだ。

 エド「ふむふむ。なんだかやべぇことになっちまっているということは理解できた。」

 銀時「そうなのよ。んでよ、まだ公に公表してねぇが、どうやら時間犯罪者とかいうやべぇ連中が一斉に動き始めたらしい。さっきのも、司馬懿のおっちゃんが説明た通り、敵さんによる砲撃だ。」

 そのように銀時が話をしている最中にも、遠くから爆撃音が聞こえてくる。どうやら、敵の襲撃が行われているらしい。それが、まさか一人によって行われているということは、おそらくあの建物の中にいる人たちは知る由もない。

  

 元就「いや、それにしても派手すぎはしないかな?長い人生であんな砲撃音聞いたことないよ。…ここは、敵の主犯格を確実に仕留めて電撃戦をやる必要があるね。司馬懿殿、確か聞いた話によると敵さんは一人ということらしいけど。」

 司馬懿「そうだ。それが唯一の救いといえば救いだ。…只、何故一人で暴れまわっているという点が引っかかるがな。」

司馬懿のその言葉を聞いて、この場にいる全員が何かを察せざるを得なかった。そう、敵はそれだけ己の力量に自信があるということの現れということだ。 

 葉「ん~阿弥陀丸とどっちが強いのかな~。」

 司馬昭「いやぁ、確かにシャーマンの呼び出す霊と比べたらどっちが強いのかねぇ?君の持ち霊は武士だから結構強いんじゃない?」

 司馬師「それがだ、たった今入電された情報によると、あの教会、というよりは巨大組織らしいが、どうもかなりの重武装をしているのにも関わらず、現在苦戦中とのことらしい。」

その話を聞いた面々は、更に固まってしまった。