異世界侵攻録 ルガール・バーンシュタイン2
司馬昭「えっと、兄上?その話は一体いつどこから入電されたのですか?」
司馬師「ああ、先ほど端末に入った情報だ。時空省ヨーロッパ支部の特殊部隊潜入部隊からだ。今回の事件を捜査してもらっていたのだが、情報がやっと手に入った。」
司馬昭は、いつものように完璧に仕事をこなす兄を見て、いつも通りだなという率直な感想を抱いた。
しかし、そのルガールバーンシュタインとは如何なる男なのか?ここで、一旦時を進め、辻谷たちがルガールを撃破し、元就が姿を現した所から話を再開しよう。
元就の目の前には、瓦礫の下敷きになったルガールがあおむけになって倒れている。何とか、無事に倒すことが出来たようだ。
元就「いや、銀時君、エルリック兄弟のお二人さん。今までの演技ありがとう。おかげで、敵を油断させることが出来たよ。」
銀時「ああ~だるかったぜ。しかし、年寄お二人さんほんとに頭の回転はやいんだな。アッという間に作戦を考えたと思いきや、人の名案をすぐさま取り入れてくれるとは大したもんだ。」
元就ら、二人の作戦はこうだ。まず、司馬昭ら別働隊は、こちらに向かっていることが判明した戦艦ブラックノアに潜入するために移動し、エルリック兄弟たち三人は、耳に装着した小型無線機から入ってくる元就の指示通りに演技。また、エクソシスト達をすぐさま呼び戻す為に、時空省がルガールの情報をジャック。そして、黒の教団からの連絡としてそう遠くまではなれていなかった神田達に連絡をし、戦の準備を整わせていたのだ。
神田「どうやら、うまくいったらしいな。まさか、偽情報をつかまされていたことを気づかないとは、俺もまだまだということか。」
ラビ「ま、よかったさ。これで、敵さんは倒したし、これにて落着さ。さて、あんた達のことをよく知らないまま作戦に乗っかっちまったから、よければ教えてほしいさ。」
そう言われてみればそうである。今まで彼らはアレンの協力もあって敵を撃破できたということを忘れていた。そうだ、ここは自分たちのことをうやむやにするわけにはいかないと考え、自己紹介を始めた。