異世界侵攻録 呂布奉先の軍師 3

 さて、この500人という人数だが、どのくらいの時間間隔で供給できるかという所がカギとなっていた。陳宮がマダラに聞いてみたところ、どうやら【10分】間隔であることがわかった。

 陳宮「…しかし、10分ですか。これまた短いようで長い時間ですな。各々持ち場へ向かったようですが、問題はここから。軍師として気合を入れなくてはなりませんな!現在は本体の500名。これから、残りの4500人を迎え入れるまで【90分】。その中に、異世界から来た豪の者【5人】。風を操る女妖怪【神楽】、犯罪者集団暁のメンバー【うちはイタチ】と【干柿鬼鮫】。…あまり期待してはいませんが、昔、魔法ギルドのますたーとかいう役職についていた【ジョゼ】とかいう男に、…ほう、最後は【スタンド】使いですか。名前は【サーレー】というらしいですな。これは楽しみですな。…ですが話によると、スタンドというものは、スタンドという能力を持つもの同士でしか見ることが出来ないらしいですな。いやはや、いやはや残念。」

それに、もう一つ残念な話であったが、もう少し強力なメンバーをそろえてほしいというのが本音であった。だがしかし、最後のスタンドという能力を持つ超能力者【サーレー】の持つ力はなかなかに面白いということらしい。だが、彼が来るのは80分後ということらしい。ならば、暫くは軍師として職務を全うするしかないことになる。

まずは、主人である呂布の動かし方だ。まずは、自由に暴れてもらってよいものの、それだけでは戦には勝てない。そうこうしているうちに、始めの10分が経過した。ここで現れるのは弓兵500人である。

 陳宮「よしよし、弓兵部隊が来ましたな。…どうやら、神楽殿も無事到着したようで何より。早速、【端末】に彼女から連絡が入りましたなぁ。…ふむふむ、巨大な羽を使って空を飛ぶという能力、その能力、活用させていただきますぞ。」

陳宮は、仮面の男から渡された、【端末】と呼ばれている未来の機械を使い、情報のやり取りをする。

 陳宮「なるほど、この地区から矢をいかければ、敵に甚大な被害を与えられるというわけですな。時は夜、仕掛けるなら今が一番!では弓兵部隊構え!」

彼の指示通り、弓兵は、この街に点在する城壁のような塀を利用し、死角となる位置から弓の一斉射を開始した。