異世界侵攻録 呂布奉先の軍師 8

 鬼鮫「いやいや、工作兵の皆さん。お疲れ様でしたねぇ。さて、あとは自由にやらせてもらいましょうか。皆さん、このまま私について来るもよし、救援に向かうもよしですよ。それでは、散!」

こうして、敵に甚大な被害を与えることが出来た呂布軍は、一気に勢力を劣勢から互角以上に持ち込むことに成功した。同じ頃、助っ人としてやってきた最後の二人が陳宮の前にやってきた。二人とも、この世界の住人ではない者たちだった。一人は、ジョゼという中年の男だ。元々は、魔法が存在している世界の出身。その世界で、魔法が使える者たちにより結成された魔導士ギルドという仕事ギルドの元マスター…だった男である。だが、他のギルドともめ事を起こし、ギルドは政府によって解散されるという不始末を起こした。

もう一人は、【サーレー】という青年だ。この青年、一見どこにでもいる【髪形を除いて】青年だ。しかし、彼はとある能力を持っていた。それは、【スタンド】という能力である。この物語でも、外伝等ですでに登場済みである【スタンド使い】であるが、彼もその一人だ。

 陳宮「おお、やっと、やっと来られましたか。」

 サーレー「ああ、来てやったぜ。まさか、俺みたいなやつがこんなドデケェ作戦に参加できるなんてよォーッ。なんかスゲーことだよな。パラレルワールドってほんとにあるんだなぁって隣のおやじを見て思うわけよ。」

 ジョゼ「このおっさんって。ああ、これでも昔はえらかったんだぞ!元いた国では、聖十大魔導【←せいてんだいまどうと読む】と呼ばれる偉大な魔導士だったのだ。クソッ。マカロフの奴め!あいつさえいなければ…。」

 ?「あいつさえいなければ、というセリフを吐く資格がお前にはあるのか?このうちはマダラが聞くところによれば、お前は、敵対していたギルド【フェアリーテイル】のマスター、マカロフに完敗したのではなかったか?」

 愚痴をいうジョゼたちの前に現れたのは、作戦の立案者である【うちはマダラ】であった。ジョゼは、時空間移動をして現れたマダラをみて慌てふためいた。一方、ジョゼの話を偶然聞いたマダラは、全く持って滑稽な男だと心底侮蔑した。しかし、協力者である【ゼーナ】がこの男を使って見てくれというので様子をうかがいに来たのは良かったが、少々不安に感じた。しかし、スタンド使いである【サーレー】には少し期待をするところがあった。どうやら、かなり優秀な能力であるらしい。