異世界侵攻録 進展 9

 白夜「誰だ貴様。」

 マダラ「俺か?今回の作戦の指揮官、とでも言えばお前たちにも理解出来ようか?」

全身黒ずくめの男は、淡々と無感情に、しかしどこか冷たく言い放ったように聞こえた。サーレーのジョゼは一回しかこの男を見たことはなかったが、改めてそこの知れない男だとは感じた。

 マダラ「…さて、サーレー。どうやら良く追い詰めてくれたようだ。後は、お前の能力で白夜を仕留めるだけとなったな。」

 サーレー「は、はい。ありがとうございます!あとは、俺の【クラフトワーク】で仕留めるだけです!」

 マダラ「その意気だ。恐らく、奴もこちらに対して能力を開放するはず。俺も少し時間がある、手伝ってやろう。相手もこちらが四人ならば手を抜いてかかってくるのはやめるに違いないからな。」

マダラは目線を相手にやる。彼の踏んだ通り、こちらのほうが手勢が多くなったため、気合を入れてかからねばならなくなった二人は、今までとは違う気迫を出していた。しかし、それは表向きというのも察していた。実際は、精神的に不安定になっているというのはマダラにお見通しであった。 

 サーレー「それで、マダラさん!一緒に戦ってくれるみたいですけど。」

 マダラ「いや、俺が直接戦うわけではない。手伝うとはいってもな。」

 ジョゼ「何?貴様今何といった?」

 マダラ「今言った通り、あくまでもサポートだ。そこで、今回は【このお方】を呼んでいる。」

マダラが言い終わると、マダラが使う時空移動空間からこれまた全身黒ずくめの人物が現れた。

 マダラ「さて、あなたから見てこの者たちはどう思われますかな?」