ダークサイドの力 7

元就は、電話越しから感じる雰囲気から、恐らく図星だったのだろうとすぐさま理解した。

 元就「やっぱりか。でも、私は今から別のところに行かなくちゃならないんだけど…」

 宇和島「そうかぁ…。それなら、コピーロボットというものがあるのですが、それを使ってみるのはどうでしょう。」

 元就「コピーロボット?…ああ、確か何回か見たことあるなぁ。たしか、小さいからくり人形みたいなものが、他人そっくりになるとかそんなんだっけ?でも、確かそれ、使う人以外に変身でき無いんじゃなかったっけ?」

 そのとおり。このコピーロボット、【ドラ○もん】や【パー〇ン】でもおなじみだが、このロボット、使用した人物以外のコピーは出来ないのだ。しかし、宇和島には秘策があった!

 宇和島「その点は安心してください!私が所有している最新式のものがあれば大丈夫。変身させたい人物のデータが私のもとにあれば、そんなことは関係なく変身させることが出来るのです。」

一体そんなものをどこで入手したのか。…まぁ、今はそんなことは言ってられない。元就はしぶしぶ自分のデータを用いて作っても構わないとした。ただし、悪用禁止という条件付きでだ。

 元就「…とはいったものの、本当に大丈夫かな。…いや、考えても仕方がない。今は、この時代の日本で頑張るしかない!では、いくとしようかな。」

元就は、無事に21世紀初頭、日本の地方都市である冬木に到達した。まず、彼は山本次官がいるであろう場所に移動を開始した…。未来では、【フォースの暗黒面】が猛威をふるっているとは知らずに。

25世紀に話を戻そう。国連の会議室は、阿鼻叫喚の地獄と化していた。