ダークサイドの力 6

期待に胸を膨らませて時空移動機の前に立つ元就。しかし、そこに急な連絡が入る。時空乱流研究室の宇和島所長からだ。

 元就「ん?何だろう。この時間に連絡だなんて。」

元就が時空移動機で移動しようとするほんの直前のことだった。一体何事があったのだろうということで、元就は彼女とコンタクトをとることにした。

 元就「はい、元就で…」

宇和島「WRYYYYYYYYYYYY!!!!」

意外!それは絶叫!突如、端末から聞こえたのは彼女の絶叫だった。

 元就「うお!びっくりした!どうしたの急に大声を上げて?」

 宇和島「いやっ!失礼しました。ちょっと急な連絡をしなくてはいけないので思わず絶叫してしまいました。」

元就は、心の中でなんで?と正直思ったが、彼女のキャラのことはよく知っているのでこのままスルーするのが一番だと思い、このまま話を続けることにした。

 元就「そ、そうか。い、いや。今は君がなんで私に連絡をしたのかを聞こうかな?」

 宇和島「うお、そうでした。それがですね、もうすぐテレビのニュースでも移ると思うのですが、急きょ緊急の時空省会議を国連本部で行うそうです。」

 元就「えぇ!先ほど終わったと思ったらまたやるのかい。いやいや、参ったね。…誰かその会議に出ることが出来る人はいないかな?」

そんなことを言った後、元就は誰か会議に参加できる人は誰か、よくよく考えてみた。すると、なんとなくこの後の展開が読めてきた。

 宇和島「それがですね、いろんなことが起こりまして、今日本には人材がいないんですよ。…それでですね、ちょこっとお願いしたいのですが。」

 元就「私に会議に参加してほしいとか、いい人いないかとかそう言うことかい?」