ダークサイドの力 10

 エドワード「おい!そこの全身黒ずくめ!話がある!」

レンも、突然相手が攻撃を止めたため、一旦攻撃をやめていた。そして、相手から何か話すことがると言われ、ここは聞いてやろうと思い、今まで手に持っていたライトセーバーをしまった。

 レン「…何だ、急に戦闘をやめるとは…。すべて無駄だと理解したか?」

 エド「いや、そうじゃない。あんたとちょっと話がしたくてな。」

 レン「話?…そうか。別に構わん。俺もお前と話がしたくなった。」

エドワードは、レンがいる位置から離れて攻撃していたが、このままでは話がしずらいということでレンのところへ近づく。

二人の距離は、会話をするには問題ないほどに縮まり、何かあれば互いに止めを刺せるとも言える。

しかし、今は先ほどとは打って変わって静寂が広がる中、只聞こえるのは二人の声だ。…あと、聞こえるのは数人のひそひそ声もする。その中には、元就【のコピーロボットだが】達もいた。彼は、アタランテ達と今後どうするか。ここは知恵の働くメンバーで何とかしようとしていた。

 元就「…さて、何だろうねこのありさま。」

 康熙帝「…いやいや、確かにこれは酷い。いつもの華美な服を着ていたら、面倒なことになっていたであろうな。」

 アタランテ「一体普段どんな服を着ているのですか。…それよりも、あんな派手な戦いの中、良く生きていられたな。」

 ホウ統「いやいや、危なかったねぇ。何とか、あっしらは生きてるみたいだけど。」

 テスラ「そのようですな。しかし、これは誠にひどい。血の匂いも、少々致しますな。」

確かに、テスラの言った通り、凄まじい惨状が広がっていた。辺りには多くの死体が転がっていた。ほとんどが、レンの攻撃によるものだ。エドワードたちは、彼の攻撃が一般人にあたらないように、守りながら戦っていたが、それでも被害は出てしまった。しかし、エルリック兄弟のおかげで無事ですんで助かった人達も多くいたのも事実だった。