ダークサイドの力 11
元就「ああ、確かに少し血の匂いもする。でも、この近辺は、彼らのおかげで何とかなったみたいだ。」
皆顔を上に上げると、そこには、何やら大きな掌の形をした彫像のようなものが彼らを守るかのように覆いかぶさっていた。
アタランテ「どうやら、彼らの【錬金術】のおかげらしいな。おかげで助かった。」
テスラ「うむ。そのようだな。あの凡骨の発明より、何倍も役に立っている。おかげで助かった。」
ちなみにここで彼が言う【凡骨】はこの場にいないので割愛させていただこう。それよりも、元就達が見える場所で行われた会話の一部始終を見てみよう。
エドワード「そうか、じゃあ話は早い。…かどうかは話してみるまでは何とも言えねぇか。とりあえず、聞きたいことがある!」
レン「そうか、大体お前が言いたいことは分かる…」
そういうと、レンは右手をエドワードのほうにかざすようなポーズをとった。
レン「…そうか、まず初めに言いたいことは、何故このようなことを起こすのかということか、ということだな。その答えは、【戦争を始めるから】ということだ。」
戦争。間違い無く彼はそう言った。
エドワード「戦争、だと?」
レン「そうだ。とはいっても、俺は偶然ある男に出会ってからこの作戦に参加することになった、新人の戦闘員でしかないのだが。」
その言葉で驚くエドワード。一体全体この男は何を言いだすのか。…まさか、この男はあのマダラとかいう男の仲間なのか。
エドワード「そうか、取り敢えず、テメェがド畜生っつうことはよく理解できた。戦争だぁ?馬鹿言ってんじゃねぇよ!人を殺すようなことを平気でやろうなんて奴ぁろくでもねぇに決まってらぁ!」
レンは、何故かその言葉を聞いても微動だにしかしない。無反応だ。その態度に、エドワードは怒鳴り散らすどころか、思わず引いてしまった。
エド「なっ、何だよ。急に黙りこくってよ!」
レン「いや、お前のリアクションがよくある態度で特に何も感じなかっただけだ。」