ダークサイドの力 9

 レン「どうやら、この世界にも骨があるやつがいたというわけだ。」

 エドワード「おう!そういうこった!このド三品!テメェみてぇな人殺し、見逃しておくわけにはいかねぇんだよ!」

大声でどなりながら、エドワードは次々に技を繰り出す。が、しかし、敵はそれをすべてあざ笑うかの如く躱していく。

 レン「それでは甘いぞ、魔術師。その程度では私に傷はつけられん。」

 エド「そうかい。確かに、俺一人じゃ厳しい側面はあるだろうな。…つーか、俺は魔術師じゃなくて錬金術師なんだけどよ。」

 アル「その通り!僕たちは錬金術師だ!加勢にきたよ!兄さん!」

彼は、そう言いながら簡単に次々と躱していく。そこに、弟のアルフォンスも加わったようだが、それでも歯が立たない。

 エド「おう!アルフォンス。加勢してくれて助かる。」

 アル「うん。…それでも、かなり苦戦してる感じだけどね。」

一体全体何が起こっているのか?大会議室で行われているこの光景は、仕事魂前回のカメラマンによる、テレビを通して全世界に生中継で配信された。

 カメラマン「いやぁ、こいつはスゲェもん見させてもらってるぜ!こいつはぁ世界中に届けねぇとな!」

その戦いは、後に語り継がれる【大会議室】の戦いと呼ばれるものとして語られることとなる。

 カメラマン「しっかしスッゲェ戦いを見させてもらってるぜ!この正規の一戦!どうなることか?」

エドワード達は、レンに対して次々と術を仕掛ける。しかし、あらゆる錬金術はレンの目の前で謎の力によって破壊され、光線剣で八つ裂きにされるばかりだった。

 エド「チッ、これじゃ埒があかねぇ。…仕方ない。アル!一旦攻撃を止めてくれ!」

 アル「え!なんで?」

 エド「このままじゃ多分千日手だ!俺に考えがある!」

エドワードは、そう言うと、謎の侵入者に大声で問いかけ始めた。